4日の米国市場ダイジェスト:NYダウ114ドル高、米中貿易摩擦への懸念後退

市況
2019年11月5日 7時48分

■NY株式:NYダウ114ドル高、米中貿易摩擦への懸念後退

米国株式相場は上昇。ダウ平均は114.75ドル高の27462.11、ナスダックは46.80ポイント高の8433.20で取引を終了した。米中首脳会談の実現に向けた進展が示され、買いが先行。ロス米商務長官が中国通信機器メーカーの華為技術(ファーウェイ)に対する禁輸措置緩和を示唆したことから米中貿易摩擦への懸念が後退し、終日堅調推移となった。主要株価は最高値を更新した。セクター別では、エネルギーや半導体・半導体製造装置が上昇する一方で家庭用品・パーソナル用品や公益事業が下落した。

複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)は、経営再建への期待感から上昇。中国での売上比率の大きい建設機械のキャタピラー(CAT)や航空機メーカーのボーイング(BA)が堅調推移。ソフトウェアのブラックベリー(BB)は、一部アナリストによる投資判断引き上げを受け買われた。一方で、ファストフードのマクドナルド(MCD)は、スティーブ・イースターブルックCEOの解任を発表し下落。スポーツ用品のアンダーアーマー(UA)は、過去2年の会計慣行について連邦当局から調査を受けていることが明らかとなり急落となった。

マーケット終了後に配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズ(UBER)が発表した7-9月期決算は、売上高が予想を上振れ、一株損失は予想よりも縮小したものの、四半期損失が10億ドルを上回り、時間外取引で下落して推移している。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:

4日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円37から108円65銭まで上昇して引けた。米国のロス商務長官が米中の部分貿易合意が順調に進展していることを確認、中国側も習国家主席が調印のために訪米する可能性に言及したため期待感が広がりリスク選好の円売りが優勢となった。また、景気先行き見通しの改善で年内の利下げ観測も後退。米債利回りの上昇に伴うドル買いが強まった。

ユーロ・ドルは、1.1160ドルから1.1125ドルまで下落して引けた。ユーロ・円は、121円08銭から120円82銭まで下落した。ポンド・ドルは、1.2926ドルから1.2876ドルまで下落した。総選挙で与党保守党が議席を減らす可能性が嫌気されポンド売りにつながった。

ドル・スイスは、0.9861フランまで下落後、0.9882ドルへ上昇した。

■NY原油:続伸で56.54ドル、米中の部分貿易合意が一段と前進、需要増期待

NY原油先物12月限は続伸(NYMEX原油12月限終値:56.54↑0.34)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は前日比+0.34ドルの56.54ドルで通常取引を終えた。

米国のロス商務長官が米中の「第1段階」貿易合意が順調に進展していると確認。米中貿易摩擦の解消期待で景気見通しが改善。需要増加期待が買いに繋がった。また、石油輸出国機構(OPEC)による原油減産拡大の思惑で供給過剰懸念が後退したことも買い材料となった。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 32.40ドル +0.60ドル(+1.89%)

モルガン・スタンレー(MS) 48.83ドル +1.50ドル(+3.17%)

ゴールドマン・サックス(GS)219.87ドル +2.48ドル(+1.14%)

インテル(INTC) 57.61ドル +1.10ドル(+1.95%)

アップル(AAPL) 257.50ドル +1.68ドル(+0.66%)

アルファベット(GOOG) 1291.37ドル +17.63ドル(+1.38%)

フェイスブック(FB) 194.72ドル +1.10ドル(+0.57%)

キャタピラー(CAT) 146.92ドル +2.43ドル(+1.68%)

アルコア(AA) 22.91ドル +1.04ドル(+4.76%)

ウォルマート(WMT) 117.57ドル -0.05ドル(-0.04%)

スプリント(S) 6.15ドル -0.15ドル(-2.38%)

《SF》

提供:フィスコ

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