8日の米国市場ダイジェスト:上昇、米中協議を見極めたいとの思惑が強まる

市況
2019年11月11日 7時44分

■NY株式:上昇、米中協議を見極めたいとの思惑が強まる

米国株式相場は上昇。ダウ平均は6.44ドル高の27681.24、ナスダックは40.80ポイント高の8475.31で取引を終了した。トランプ大統領が中国との段階的な関税措置の撤廃には以前合意していないと述べ、売りが先行。米政権内部で中国への追加関税撤廃に反対する見方もあり、米中協議の楽観的な見方が後退した。主要株価は最高値圏で推移しており、利益確定の動きも広がり、小動きとなった。セクター別では、医薬品・バイオテクノロジーや自動車・自動車部品が上昇する一方で電気通信サービスやエネルギーが下落した。

アパレルのギャップ(GPS)は、通期の利益見通しが予想を下振れたほか、ペックCEOの退任を発表し、下落。エネルギー会社のデューク・エナジー(DUK)は、売上高が予想を下振れ、軟調推移。一方で、不動産情報のジロー・グループ(Z)は、決算内容が好感され、大幅上昇。エンターテイメントのウォルト・ディズニー(DIS)は、決算内容が予想を上振れ、堅調推移となった。

ナバロ米大統領補佐官は、12月15日に発動予定の対中関税を先送りする可能性を示唆した。

(Horiko Capital Management LLC)

■NY為替:ドル109.24円、関税撤廃で景気が回復するとの期待が後退

8日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円42銭から109円08銭まで下落して109円24銭で引けた。トランプ米大統領が米中関税撤廃に関してはまだ何も合意していないと言及したため、関税撤廃で景気が回復するとの期待が後退し、ドル売りやリスク回避の円買いが強まった。

ユーロ・ドルは、1.1038ドルから1.1017ドルまで下落して1.1019ドルで引けた。域内の景気先行き見通しの悪化でユーロ売りが継続。ユーロ・円は、120円74銭から120円22銭まで下落した。

ポンド・ドルは、1.2822ドルから1.2769ドルまで下落。英国の政局不安が引き続きポンド売り材料となった。また、米ムーデイーズが英国格付見通しをネガテイブに変更したため戻りの鈍い展開となった。

ドル・スイスは、0.9956フランから0.9979フランまで上昇した。

■NY原油:先物は続伸、中国の輸出入指標が予想より悪化せず

8日のNY原油先物12月限は続伸(NYMEX原油12月限終値:57.24 ↑0.09 )。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は前日比+0.09ドルの1バレル=57.24ドルで通常取引を終えた。中国の輸出入指標が予想ほど悪化しなかったほか、米中通商協議の前進で景気が改善し、需要が増加するとの期待が引き続き買い材料となった。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 33.26ドル +0.03ドル(+0.09%)

モルガン・スタンレー(MS) 49.15ドル +0.49ドル(+1.01%)

ゴールドマン・サックス(GS)222.91ドル -0.38ドル(-0.17%)

インテル(INTC) 58.27ドル +0.22ドル(+0.38%)

アップル(AAPL) 260.14ドル +0.71ドル(+0.27%)

アルファベット(GOOG) 1311.37ドル +2.51ドル(+0.19%)

フェイスブック(FB) 190.84ドル +0.42ドル(+0.22%)

キャタピラー(CAT) 148.16ドル +1.15ドル(+0.78%)

アルコア(AA) 22.53ドル -0.03ドル(-0.13%)

ウォルマート(WMT) 119.44ドル -0.79ドル(-0.66%)

スプリント(S) 6.11ドル -0.08ドル(-1.29%)

《SF》

提供:フィスコ

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