リビンテクノロジーズ---IPO企業 社長の横顔

材料
2019年12月2日 9時55分

不動産を売却したい人をインターネットで集客し、買い取りたい不動産会社とマッチングさせるサイト「リビンマッチ」を運営して、急成長しているリビンテクノロジーズ<4445>

川合大無(かわい だいむ)社長は言う。

「不動産の『購入』でなく『売却』に着目したのは単純に運が良かったんです。ネットの検索数を調査していたら、たまたま『不動産売却』の検索数が多く、関連する先行サービスがほとんどなかったんです。」

既存の不動産メディアは、不動産を購入したい、あるいは借りたい人のためのものだ。同社は、不動産を売りたい人にフォーカスしている点が異なる。また、既存の不動産メディアが広告掲載料で収入を得るのに対し、同社は、不動産を売りたい人を、不動産会社に紹介することで紹介料を得ている。マッチングした客の紹介件数に応じて不動産会社から収入を得る、いわば成功報酬型のビジネスモデルだ。不動産を売りたい人をインターネット上の広告で集客するため、同社の営業部隊はもっぱら買い手である不動産会社の加盟店の開拓に注力する。加盟店が2店から3店になれば、請求できる紹介料は1.5倍になる仕組みだ。

川合社長は、学生時代から起業を志し、商社を皮切りに5年間で3社を経験した上でインターネット広告の代理店を始めた。ネット広告代理店での業務拡大が岐路に立たされたとき、見つけたのが不動産売却という言葉だった。冒頭の言葉は、「どうして不動産売却に目を付けたんですか」と質問したときのものだ。

年間9万件を超える問い合わせ件数がある。顧客、物件、取引のデータを活用し、高精度なマッチングを実現するのが自社で開発した不動産会社比較・不動産査定バーティカルメディア「リビンマッチ」だ。不動産を少しでも高く売却したいユーザーにとっても、一括査定ができ、紹介してもらえる不動産会社は多ければ多いほど比較できるので好都合だ。

中古住宅市場は今後もますます成長が見込まれるため、同社のチャンスは不動産売却のみならず周辺事業にも広がる。

「不動産テックの会社として、我々の仕組みを利用しなければビジネスが成り立たないという存在になりたい。そのためにも、今年は思い切って投資して一層の拡大を狙っていきます」と川合社長は未来に目を向けていた。

《SF》

提供:フィスコ

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