東京株式(大引け)=164円高、米株高や経済対策期待を背景に反発

市況
2019年12月5日 15時48分

5日の東京株式市場は前日の米株高などを受け切り返しに転じ、日経平均は終始堅調。先物主導で買い戻されたが上値に重さもみられた。

大引けの日経平均株価は前営業日比164円86銭高の2万3300円09銭と3日ぶり反発。東証1部の売買高概算は11億5389万株、売買代金概算は2兆375億2000万円。値上がり銘柄数は1275、対して値下がり銘柄数は784、変わらずは98銘柄だった。

きょうの東京市場は、米中貿易協議の先行きに対する不安がやや後退したことでリスク選好の流れに戻った。前日の米国株市場でNYダウなどの主要株指数が揃って上昇、外国為替市場では1ドル=108円80~90銭の推移と円安に振れていることもポジティブ材料。香港株や中国上海株などが堅調な動きをみせていたことも市場心理の改善につながった。政府がきょう閣議決定する大型の経済対策への期待感から内需の建設株や、鉄鋼やセメントなど周辺の素材関連株に物色の矛先が向き、全体相場を支えた。日経平均は一時230円近い上昇をみせる場面があった。ただ、あすに予定される11月の米雇用統計の結果を見極めたいとの思惑もあり、買い一巡後は伸び悩んだ。なお、全体売買代金はかろうじて2兆円台をキープした。

個別では、村田製作所<6981>、キーエンス<6861>が堅調、ファナック<6954>、太陽誘電<6976>も買い優勢。日本製鉄<5401>も上昇した。SUMCO<3436>も高い。サインポスト<3996>は前日に続き一時値幅制限いっぱいに買われた。神東塗料<4615>、オルトプラス<3672>、ソリトンシステムズ<3040>も値を飛ばした。テー・オー・ダブリュー<4767>が大幅高、太平洋セメント<5233>も物色人気。

半面、資生堂<4911>が軟調、楽天<4755>が安く、NTTドコモ<9437>も売りに押された。日本電産<6594>が冴えず、SMC<6273>も値を下げた。ダブル・スコープ<6619>、串カツ田中ホールディングス<3547>などが急落、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>も大きく値を下げた。ベクトル<6058>が安く、曙ブレーキ工業<7238>も下落。内田洋行<8057>も利食われた。

出所:MINKABU PRESS

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