話題株ピックアップ【昼刊】:エーザイ、キヤノン、ノーリツ
■エーザイ <4523> 8,347円 +552 円 (+7.1%) 11:30現在 東証1部 上昇率8位
エーザイ<4523>は急伸。前日の米国株市場でバイオ製薬大手のバイオジェンが、アルツハイマー型認知症薬「アデュカヌマブ」の臨床試験の詳細データを発表、これを受けて7%近い上昇をみせるなど急速人気化した。同社は早い段階でのFDAへの販売承認の申請を計画していることで、業績拡大への期待感が株価を強く刺激した。このアデュカヌマブはエーザイとの共同開発中の医薬品であり、エーザイもこれに追随する動きとなっている。
■ノーリツ <5943> 1,520円 +94 円 (+6.6%) 11:30現在 東証1部 上昇率10位
ノーリツ <5943> が大幅続伸。5日大引け後、19年12月期の連結経常利益を従来予想の25億円→33億円に32.0%上方修正。減益率が60.1%減→47.3%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。国内事業で給湯器を中心とする温水空調分野の大幅な需要縮小が下期に解消したほか、販売価格の引き上げや経費削減の進展も上振れに貢献する。
■応用地質 <9755> 1,516円 +89 円 (+6.2%) 11:30現在
応用地質<9755>が大幅高、1400円近辺のもみ合いを一気に上抜けてきた。約6兆円の公共投資で、建設セクターには追い風が強まっているが、そのなか、生産性の向上を図る建設ICT化が注目されている。地質調査最大手である同社は地盤の内部構造を3次元に可視化した地盤モデルに仕上げる独自技術を持っており、国土強靱化の関連有力株として頭角を現している。PBR面からも割安で買いやすさがある。
■日特建設 <1929> 873円 +43 円 (+5.2%) 11:30現在
日特建設<1929>が大幅高で3日続伸し、連日の年初来高値更新となっている。政府が5日、国や地方からの財政支出が13兆2000億円となる経済対策を閣議決定したことを受けて、建設株には広く買いが入っている。今回の経済対策では、台風に備えた河川の堤防整備などインフラ整備が柱の一つになっており、特殊土木大手の同社にもビジネスチャンスが期待されている。また、同社のほか、大林組<1802>、清水建設<1803>、飛島建設<1805>、NIPPO<1881>、前田道路<1883>、五洋建設<1893>なども年初来高値を更新している。
■ジンズホールディングス <3046> 6,830円 +70 円 (+1.0%) 11:30現在
ジンズホールディングス<3046>がしっかり。5日の取引終了後に発表した11月度の月次売上状況(速報)で、既存店売上高が前年同月比3.6%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。消費税増税に伴う反動の影響が後半にかけて一段落したほか、店頭展開を強化している「スリムエアフレーム」や「ラバーモダンエアフレーム」などエアフレームシリーズが好調に推移したことが牽引した。なお、全店ベースでは同6.9%増だった。
■キヤノン <7751> 3,069円 +18 円 (+0.6%) 11:30現在
キヤノン<7751>が5日続伸している。5日の取引終了後、従来未定としていた19年12月期の期末配当について、前年同期と同じ80円を実施すると発表しており、買い安心感につながっているようだ。なお、年間配当は160円となり、前期と同額の予定だ。
■日本郵政 <6178> 1,046.5円 +5.5 円 (+0.5%) 11:30現在
日本郵政<6178>はしっかり。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「アマゾンジャパン(東京・目黒)は2020年に、希望者に対してネット通販の荷物を玄関前などに置く『置き配』を全国展開する。自社の配送網のある地域に限ってきたが、宅配3位の日本郵便と連携する方針を固めた」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。再配達の削減が狙いで、配達員の負担軽減や業務効率化につながるとの期待から買われているようだ。
■大同メタル工業 <7245> 760円 +2 円 (+0.3%) 11:30現在
大同メタル工業<7245>が5日続伸している。午前9時30分ごろ、20年2月に営業開始を予定しているタイ子会社について、既に日本の自動車部品メーカーからの受注が複数決定していると発表しており、これが好材料視されている。受注金額は20年で年約5億円強、21~22年には年間10億~11億円を見込んでおり、日本以外にも米国、中国向けの販売も視野に入れているとしている。
■ニチコン <6996> 1,155円 -77 円 (-6.3%) 11:30現在 東証1部 下落率トップ
ニチコン<6996>が3日ぶりに急反落。5日に120億円のユーロ円建転換社債 (CB)型新株予約権付社債を発行すると発表しており、CBの株式転換による1株当たり利益の希薄化が懸念された。同CBは満期償還日が2024年12月の5年債。転換価格は前日終値を36.93%上回る1687円で決まった。潜在株式による希薄化率は10.21%となる。調達資金は設備投資や借入金の返済などに充てる。同時に6日朝の時間外取引で130万株(発行済株式数の1.9%)、15億円を上限とする自社株の買い付けを実施した。
■セリア <2782> 2,960円 -23 円 (-0.8%) 11:30現在
セリア<2782>が反落している。5日の取引終了後に発表した11月度月次売上高で、既存店売上高が前年同月比2.3%減となり、2カ月連続で前年実績を下回った。同社株は前日に既存店売上高への期待から一時4.4%高しており、失望感から売られているようだ。
■コックス <9876> 225円 +50 円 (+28.6%) ストップ高 11:30現在
カジュアル衣料専門店を展開しているコックス<9876>はストップ高に買われ、年初来高値を更新した。同社は5日取引終了後に、11月度の月次売上高(速報値)を公表。既存店売上高は前年同月比6.0%増となり、10月度の6.5%減から急回復し、11カ月ぶりにマイナス圏から脱出したことが好感されているようだ。全店ベースの売上高は同0.2%増となった。同月は中旬からメンズ、レディースともにアウター、ニットの売り上げが好調に推移。ブランド別では主力の「ikka」の全店ベース売上高が同5.3%増、既存店売上高が同8.5%増と伸長した。
■ラ・アトレ <8885> 923円 +150 円 (+19.4%) ストップ高買い気配 11:30現在
ラ・アトレ <8885> [JQG]がストップ高買い気配。5日大引け後、19年12月期の連結経常利益を従来予想の11.5億円→18.2億円に58.7%上方修正。増益率が22.3%増→94.1%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。新築不動産販売部門における来期に予定していた物件の引き渡しに加え、共同事業による売上計上が前倒しになったことなども収益を押し上げる。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の28円→45円(前期は14円)に大幅増額修正した。前日終値ベースの期末配当利回りは5.82%上昇し、権利付き最終日の26日を前に配当取りを狙う買いも向かった。
■アクセルマーク <3624> 700円 +89 円 (+14.6%) 一時ストップ高 11:30現在
アクセルマーク<3624>が急騰。同社はスマートフォン向けにゲームの開発・配信などを手掛ける。業績は低迷しているが、新作投入に対する期待が大きい。5日取引終了後、新作ブロックチェーンゲーム「コントラクトサーヴァント」のプレセール開始日を12月18日に決定したことを発表、これを材料視する買いが集中した。
■クックビズ <6558> 3,345円 +411 円 (+14.0%) 一時ストップ高 11:30現在
クックビズ<6558>が続急伸し、一時ストップ高の3435円に買われている。きょう付けの日本経済新聞朝刊で、人手不足業種における外国人材の育成が取り上げられ、なかで「クックビズは2019年夏、特定技能の資格取得支援や紹介業を始めた」と報じられていることが好感されている。同事業は、ベトナムのドンア大学や現地企業と提携してスタートしたもので、対象となる学生に日本語や調理・接客などの外食企業に必要なスキルを教育。約1年後に特定技能ビザを取得させ、日本の外食企業に紹介する。23年には年間1000~2000人のベトナムの学生が日本の外食企業に就労することを目指すとしており、他の大学との連携も検討しているという。
●ストップ高銘柄
大谷工業 <5939> 5,050円 +700 円 (+16.1%) ストップ高 11:30現在
大和重工 <5610> 1,130円 +150 円 (+15.3%) ストップ高買い気配 11:30現在
アイケイ <2722> 788円 +100 円 (+14.5%) ストップ高買い気配 11:30現在
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース