デジタルアーツ---3Q売上高は微減、企業向け市場が順調に推移

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2020年2月3日 19時29分

デジタルアーツ<2326>は1月31日、2020年3月期第3四半期(19年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比0.6%減の41.41億円、営業利益が同1.6%減の16.48億円、経常利益が同1.5%減の16.48億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同20.4%減の11.28億円となった。

企業向け市場の売上高は前年同期比8.2%増の23.09億円となった。働き方の多様化により、タブレットやノートパソコン等の会社支給端末を社外に持ち出し、業務を行うことが増加しており、場所・場面を問わずWebアクセス制御が可能となる「i-FILTER」ブラウザー&クラウドの売上が拡大した。また、当第1四半期にリリースした「FinalCode」Ver.6も順調に売上が拡大した。さらに、高度な標的型攻撃対策が可能となる「i-FILTER」 Ver.10、「m-FILTER」Ver.5については、新規案件の獲得が一定程度進んだ。

公共向け市場の売上高は前年同期比10.2%減の14.86億円となった。主力製品の「i-FILTER」および「m-FILTER」について、前年度からの継続案件に加えて新たな案件獲得が一定程度進んだが、前年同期の売上を牽引した金額的規模が大きい受注案件の反動減により、全体としては前年同期に対して売上高が減少した。一方で、ICT化により教育現場は変革期を迎え、1人あるいは少人数の生徒が1台のタブレットを活用できる環境整備が進められ、タブレット端末に対して高度なセキュリティ対策が可能となるだけでなく、学習に最適な環境構築が可能となる情報提供サービスが付加された「i-FILTER」ブラウザー&クラウドの売上が拡大した。

家庭向け市場の売上高は前年同期比8.5%減の3.45億円となった。引き続き、拡大する青少年のスマートフォン利用に対してフィルタリング導入が進んだが、キャリアによるエンドユーザーに対するサービスの無償化に伴うキャリアへの提供価格の引き下げ、および複数年パッケージ製品や複数の端末で利用可能な「i-フィルター(R)forマルチデバイス」の販売が低調に推移し、売上高が減少した。

2020年3月期通期については、同日、業績予想の修正を発表した。売上高が前期比5.8%減(前回予想比19.1%減)の55.00億円、営業利益が同22.0%減(同37.9%減)の20.50億円、経常利益が同22.1%減(同37.9%減)の20.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同27.1%減(同37.2%減)の14.30億円としている。

《SF》

提供:フィスコ

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