前週末21日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

注目
2020年2月25日 5時30分

■三井金 <5706>  2,990円 (+69円、+2.4%)

三井金属 <5706> が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は20日、同社株の目標株価を3320円から3420円に引き上げた。レーティングの「オーバーウエイト」は継続した。同証券では、「鉄鋼・非鉄セクターにおける5G最恩恵銘柄」と指摘。5Gの普及に絡み「インフラ投資増加による基地局向け高機能箔の増加」「5G関連を含む半導体出荷増加局面での極薄銅箔増加」の2つの波を享受するとみている。20年3月期の連結営業利益は前期比6.7%減の170億円(会社予想165億円)だが、21年3月期は今期推定比64.7%増の280億円と大幅増益を見込んでいる。

■ビジョン <9416>  1,140円 (+25円、+2.2%)

ビジョン <9416> が反発。21日午前9時25分ごろ、自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を90万9000株(発行済み株数の1.89%)、または10億円としており、取得期間は2月25日から4月30日まで。手元資金や株価水準などを総合的に勘案し、自社株買いを機動的に実施することで資本効率の向上を図るためとしている。

■メルカリ <4385>  2,448円 (+53円、+2.2%)

メルカリ <4385> [東証M]が反発。20日の取引終了後、丸井グループ <8252> 傘下の丸井及びアイスタイル <3660> とそれぞれ業務提携すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。丸井との提携では、メルカリ初となる旗艦店「メルカリステーション」を新宿マルイ本館に今春出店する。同店では使い方が学べる「メルカリ教室」や、出品したい商品が撮影できる撮影ブース、売れた商品がその場で発送できる無人投函ボックス端末などを展示する予定で、あわせて丸井のECサイト「マルイウェブチャネル」と、メルカリグループの各種ソリューションを連携させるという。一方、アイスタイルとは包括業務提携を締結し、「メルカリ」とアイスタイルが運営する国内最大のコスメ・美容の総合サイト「@cosme」の商品データ連携などを実施。ユーザーの行動データなどを化粧品メーカーや他の企業に対して可視化するとしている。

■ショーケース <3909>  686円 (+15円、+2.2%)

ショーケース <3909> が反発。同社は20日取引終了後に、プラップジャパン <2449> [JQ]とデジタル技術を活用した広報・PRを推進する合弁会社「プラップノード」を3月2日に設立すると発表。今後の展開などが期待されているようだ。合弁比率はプラップJが86%、ショーケースが14%となる予定。この新会社では、プラップJが50年かけて蓄積してきたコミュニケーションへの知見と、ショーケースが持つWebマーケティング×テクノロジーを活用し、革新的なソリューションを開発・提供するとしている。なお、21日はプラップJも反発している。

■ミッドシティ <3227>  130,100円 (+2,800円、+2.2%)

MCUBS MidCity投資法人 <3227> [東証R]が4日続伸。同社は20日大引け後に決算を発表。19年12月期の経常利益は前の期比32.1%減の33.8億円に落ち込んだが、20年6月期は前期比6.9%増の36.2億円にV字回復する見通しとなった。

■中村超硬 <6166>  888円 (+16円、+1.8%)

中村超硬 <6166> [東証M]が3日続伸。20日の取引終了後、保有するペプチスター(大阪府摂津市)の全株式を譲渡すると発表しており、業績への影響を期待した買いが入った。中村超硬では18年4月にぺプチスターの第三者割当増資を引き受け2億円の出資を行ったが、受託合成事業から撤退するのに伴い、ペプチスター社においてマイクロリアクター技術を生かした特殊ペプチド原薬の製造装置の開発を行うことが困難になったことから、株式の譲渡を決定したという。なお、譲渡先は国内の一般事業法人で、20年3月期業績への影響はないとしている。

■アクロディア <3823>  222円 (+3円、+1.4%)

アクロディア <3823> [東証2]が続伸。20日の取引終了後、カンボジア子会社パシフィック・デルタ・ビンゴ社がバベット地区で直営を開始したビンゴカジノ場が、日本の遊技業界専門誌「月刊Amusement Japan」の20年3月号に掲載されたと発表しており、これが好材料視されたようだ。特集記事は8ページにわたって掲載され、カジノ集積地としてのカンボジアの紹介に始まり、カンボジア初のビンゴホールを開設するまでのエピソードや、ビンゴ運営手法などが取り上げられているという。

■トヨタ自動車 <7203>  7,837円 (+85円、+1.1%)

トヨタ自動車 <7203> が続伸。21日は外国為替市場で一時1ドル=112円に入るなど約10ヵ月ぶりのドル高・円安水準となり、輸出セクターの中でも特に為替感応度の高い同社株は円安メリットを享受するとの思惑から買いが優勢となった。また、同社は20日にハイブリッド車向けの新型車載電池を豊田自動織機 <6201> と共同開発することを発表しており、これも株価を刺激する材料となった。

※21日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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