三菱重が安い、国内大手証券は目標株価を引き下げ
三菱重工業<7011>が安い。SMBC日興証券は23日、同社株の目標株価を4500円から2700円に引き下げた。投資評価の「2」は継続した。20年3月期の事業利益予想を2053億円から81億円(前期比96%減)、21年3月期の同利益は2289億円から1873億円に見直した。米ボーイングのB787の減産の影響と、新型肺炎による運航停止の影響による航空エンジンスペアパーツの減収を織り込んだ。また、同社のジェット旅客機「スペースジェット」の開発リスクが依然存在することを指摘している。目標株価は21年3月期末の予想1株当たり純資産(BPS)の0.6倍の水準と過去最低レベルに設定しているが、リーマンショック時以上に航空関連事業に不透明感が高まっていることなどを要因に挙げている。