NY株式:NYダウ690ドル高、新型ウイルス対抗ワクチンへの期待高まる

市況
2020年3月31日 7時00分

米国株式相場は反発。ダウ平均は690.70ドル高の22327.48ドル、ナスダックは271.77ポイント高の7774.15ポイントで取引を終了した。月末、期末のリバランスでの買いが散見されたほか、米連邦準備制度理事会(FRB)による流動性供給や米国政府による過去最大規模の経済支援策が成立したこと、新型コロナウイルス対抗ワクチン開発や試験が速やかに進むとの期待を受けた買いが広がり、終日堅調推移となった。原油価格が20ドル割れと18年ぶり安値となり、一時上値を抑えたものの、引けにかけ原油が20ドル台を回復すると上昇幅を一段と拡大した。セクター別では医薬品・バイオテク、ソフトウェア・サービスが大幅上昇となった一方で、自動車・自動車部品が下落した。

製薬大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)は、新型コロナウイルス対抗ワクチンの臨床試験を9月までに始める方針を示し大幅上昇。また、薬品・医療機器のアボットラボラトリーズ(ABT)は、同社の5分間で結果が確認できる新型ウイルス検査キットが米食品医薬品局(FDA)により承認を受けたと発表すると大幅上昇した。検索エンジンのアルファベット(GOOGL)は、アナリストによる投資判断引き上げで上昇。一方で、百貨店大手のコールズ(KSS)は自社株買いを中断し、配当計画の見直しを発表して下落。また、ホテル大手のマリオット(MAR)は、米国のロックダウン期間の延長見通しやアナリストによる投資判断引き下げで下落した。

米国のトランプ大統領は4月中旬の復活祭(イースター)までの経済活動の再開を期待するとしてきたが、全米のウイルス蔓延に収束の兆しが見られず、外出自粛要請を4月末まで延長する方針を示した。

Horiko Capital Management LLC

《FA》

提供:フィスコ

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