注目銘柄ダイジェスト(前場):トーセイ、ニトリHD、DIなど
DI<4310>:1114円(+150円)
ストップ高。前日に発表した自社株買いの実施が買い材料となっている。発行済み株式数の2.57%に当たる25万株、3億円を取得上限としており、取得期間は4月8日から21年3月31日までとしている。現状の株価は一株当たりNAVと比較して著しく割安な水準であるとし、株主価値向上策として極めて有効と判断したもよう。当面の需給面での下支えにつながっていくとの見方が優勢に。
トーセイ<8923>:970円(+90円)
急伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は55億円で前年同期比77.1%増益となり、通期計画の137億円、前期比8.2%増に対して好調なスタートとなっている。前年同期に貢献した分譲マンションが一巡したものの、不動産流動化事業が大幅増収増益で業績を牽引。また、発行済み株式数の1.5%に当たる70万株、5億円を上限とする自社株買いの実施を発表したことも支援材料に。
ANA<9202>:2320.5円(+25円)
伸び悩む。金融機関に求めている1.3兆円の融資枠のうち、一部保証を政府に要請することが分かったと伝わっている。融資の一部に政府の保証を付け、無担保で借りられるような仕組みが想定されている。企業救済では異例の措置となるもよう。本日にもまとめられる緊急経済対策への期待も高まる状況の一方、緊急事態宣言発動によるさらなる需要の減少も意識される流れに。
PKSHA<3993>:1930円( - )
ストップ高買い気配。東京海上ホールディングス<8766>と資本業務提携に向けた基本合意書を締結したと発表している。これまでの協業体制を拡大し、相互にシナジー効果を発揮させることが狙い。資本提携では東京海上日動火災保険がPKSHA Technology株21万4000株(発行済株式総数の0.7%)を既存株主から取得する。業務提携については具体的な内容で合意次第知らせるとしている。
<3254>プレサンス:1010円( - )
ストップ高買い気配。オープンハウス<3288>と資本業務提携を締結したとの発表が買い材料視されている。オープンハウスが同社株の33%を相対取引で取得、取得額は約220億円とみられている。同社はオープンハウスの持分法適用関連会社となる。前社長が業務上横領の容疑で逮捕されているが、これによる信用補完などが期待される形のようだ。また、業務エリアなども異なり、事業の補完関係は強いとの見方にもなっている。
ニトリHD<9843>:15400円(+990円)
大幅反発。前日に20年2月期決算を発表、営業利益は1075億円で前期比6.6%増益、従来予想の1040億円を上回り、33期連続での増益を達成した。また、21年2月期は1122億円で同4.4%増益の見通しとしている。コンセンサス水準ではあるが、減益ガイダンスによるネガティブインパクトが避けられたことで、買い安心感が強まる展開になっている。為替予約を104円弱で実施済みとしており、引き続き原価改善効果が期待される状
<3967>エルテス:1510円(+45円)
大幅に続伸。連結子会社のエルテスセキュリティインテリジェンス(東京都千代田区)が格安ホームセキュリティ「リーフィー」を提供するStrobo(東京都文京区)と6日付で業務提携契約を締結したと発表している。格安ホームセキュリティにボディーガードサービスを共同で提供するほか、次世代警備ソリューションを共同で開発・企画することが目的。
<2702>マクドナルド:4885円(+95円)
大幅に反発。3月の既存店売上高が前年同月比0.1%減になったと発表している。2月(14.7%増)からマイナスに転じたものの、新型コロナウイルスの影響下でも微減にとどまったことが好感され、買いが入っている。客数は7.7%減(前月9.2%増)、客単価は8.3%増(同5.1%増)。全店ベースの売上高は0.5%増(同15.4%増)だった。新型コロナの流行に対し、公式サイトに専用ページを設けるなど衛生管理や感染予防に関する最新情報を提供した。
《ST》