システムインテグレータ---20年2月期は3年連続で過去最高の売上高を達成、期末配当の増配も発表

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2020年4月13日 18時16分

システムインテグレータ<3826>は10日、2020年2月期決算を発表した。売上高が前期比12.0%増の45.54億円、営業利益が同21.5%増の6.61億円、経常利益が同19.2%増の6.64億円、当期純利益が同20.8%減の4.58億円となった。堅調な事業環境を背景に全社的な業務効率、開発効率の改善が進み、高い利益率を確保できたことから3年連続で過去最高の売上高となった。

Object Browser事業の売上高は前期比3.6%増の7.67億円、営業利益は同3.6%減の3.26億円となった。「SI Object Browser」と「SI Object Browser ER」は、安定した収益源となっている。「SI Object Browser PM」の導入企業実績は190社を超え、サブスクリプションモデルとなるクラウドサービス型の提供を増やしている。「SI Object Browser Designer」は、今後、ソフトウェア業界がCADを用いて設計作業を行うようになることを見込んで既に特許を取得しており、完全Web版は旧版の課題であったパフォーマンスを改善し、設計作業の生産性を大幅に向上させるツールとして販売を拡大している。なお、当期はネット広告などを積極的に行ってオンプレミスからクラウドサービスへのシフトを図り、急速にクラウドによる受注が増加している。

E-Commerce事業の売上高は前期比14.4%増の8.29億円、営業利益は同50.5%増の2.05億円となった。20年以上もECサイト構築事業を行ってきたノウハウを生かして、大規模なECサイトを着実に稼働して売上を増やす技術力が評価されている。また、開発手法の見直しや業務改善の取り組みが奏効し、営業利益率を年々向上させることに成功して、利益率の高いビジネスに変革している。

ERP・AI事業の売上高は前期比12.6%増の29.14億円、営業利益は同11.7%増の1.83億円となった。「GRANDIT」について、2019年8月に製造業での生産、販売、据付・設置、アフターサービスの業態に一気通貫で対応できるアドオンモジュールをバージョンアップおよび新規リリースし、2019年3月からはサブスクリプションモデルも提供している。ノウハウや機能はそのままに、より低コストかつ短納期での導入が可能となるため、中小企業も含めてターゲット範囲を拡大している。新事業のディープラーニング異常検知システム「AISI∀ Anomaly Detection(アイシアAD)」について、当期からこの事業をERP事業と統合して、ERPビジネスで蓄積された業務ノウハウを武器に製造業へのAIビジネスの展開を行っている。

2021年2月期通期の業績予想については、売上高が前期比4.3~9.8%増の47.50~50.00億円、営業利益が同2.8~13.3%増の6.80~7.50億円、経常利益が同2.8~13.3%増の6.83~7.53億円、当期純利益が同4.0~14.5%増の4.77~5.25億円を見込んでいる。また同日、期末配当について、前回予想の1株当たり配当金12.00円から、13.00円に修正することを発表した。

《SF》

提供:フィスコ

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