注目銘柄ダイジェスト(前場):イビデン、ルネサス、ブロッコリーなど

市況
2020年4月28日 12時05分

アンリツ<6754>:2186円(+21円)

切り返して続伸。前日に20年3月期決算を発表、営業利益は174億円で前期比54.8%増益、市場コンセンサスを20億円程度上回った。5G構成比の高まりによって利益率が向上する形になっている。21年3月期は175億円で同0.5%増益予想。新型コロナウイルスの影響は上半期に収束を前提としている。5G市場拡大による相対的な堅調業績は想定線であるものの、過度なガイダンスリスク後退で出尽くし感が優勢の形にはならず。

太陽誘電<6976>:2944円(+78円)

大幅続伸。前日に業績予想の下方修正を発表している。営業利益は従来予想の380億円から370億円、前期比5.0%増益に下方修正、子会社エルナーののれん代減損などで最終利益は250億円から178億円に修正している。市場コンセンサスは一段の落ち込みを想定していたものの営業利益の修正幅は小幅にとどまり、新型コロナウイルス感染拡大の影響は想定よりも軽微との見方につながっている。

ブロッコリー<2706>:1275円(-75円)

大幅に続落。Nintendo Switch用ソフト「ジャックジャンヌ」の発売を当初予定の8月5日から12月3日に延期すると発表し、売り材料視されている。万全の形でユーザーに届けるためという。「ジャックジャンヌ」は、ユーザーが歌劇学校に入学する主人公となって演劇を学ぶシミュレーションゲーム。21年2月期業績への影響は現在精査中としている。10日に公表した同期の営業利益予想は前期比32.2%増の9.00億円だった。

イビデン<4062>:2814円(+370円)

急騰。前日に20年3月期決算を発表、営業利益は197億円で前期比94.2%の大幅増益、従来予想の170億円を上回った。電子セグメントなどが上振れたようだ。21年3月期は270億円で同37.2%増益、230億円程度の市場予想を上回る水準となっている。次世代MPU用パッケージの増産効果やセラミックの損益改善などを想定とみられる。インテル決算で過度な期待値が低下していたとみ見られ、想定以上の増益見通しを好感する流れに。

花王<4452>:8352円(-412円)

大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は393億円で前年同期比2.8%増益、化粧品の減益をファブリック&ホームケアなどがカバーした。通期計画は2200-2300億円のレンジを据え置き。日米欧の外出自粛の影響で、4-6月期も化粧品は低調推移が続くとみている。決算に大きなサプライズはなく、相対的に株価が堅調推移だったことから、やや出尽くし感が先行する形に。例年このタイミングで実施していた自社株買いの発表もなかった。

ルネサス<6723>:517円(+37円)

大幅続伸。前日に第1四半期の決算を発表、Non-GAAPベースでの営業利益は337億円で従来予想レンジの中心値である269億円を上回る着地になっている。第2四半期見通しは非開示となっているが、売上高は6%程度の減少を想定している。自動車向けの落ち込みを想定しているが、グローバル自動車生産の現況と比べると売上の減収率は小幅といった見方が先行。想定以上に底堅い業績推移と意識されているようだ。

ユビテック<6662>:224円(+2円)

4日続伸。建設現場での安全性を向上させるため、5Gを活用して高所作業時の安全帯使用を促進するシステムを共同で開発したと発表している。作業場所にサインビーコンを設置、作業員のヘルメットには振動ビーコンを取り付け、高所エリアに入るとアラートで安全帯の使用を促す。今後、5Gを活用して作業現場からリアルタイムで高精細な映像を送信するなどの労働災害防止対策を検討するという。

ACSL<6232>:2417円(+97円)

大幅に続伸。国立研究開発法人の新エネルギー・産業技術総合開発機構が公募していた「安心安全なドローン基盤技術開発」事業に採択されたと発表している。政府調達向けを想定した高い飛行性能・操縦性、セキュリティを実現するドローンの標準機体設計・開発に加え、フライトコントローラー標準基盤設計・開発を実施する。事業採択でドローン市場での収益確保が期待できるとの観測から買われているようだ。

《ST》

提供:フィスコ

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