テクマトリックス---20年3月期は2ケタ増収増益、各セグメントともに売上高・営業利益が過去最高

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2020年5月12日 12時30分

テクマトリックス<3762>は11日、2020年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比12.3%増の285.53億円、営業利益が同25.2%増の30.28億円、経常利益が同28.3%増の30.18億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同26.7%増の18.63億円となった。

情報基盤事業の売上高は前期比12.1%増の190.06億円、営業利益は同28.3%増の22.80億円となり、売上高、営業利益ともに過去最高となった。負荷分散装置は、更新需要に加え、セキュリティ関連機能による差別化が奏功し、受注は堅調。また、主力の次世代ファイアウォール等の販売は官需・民需を含め受注が増加している。不正侵入防御アプライアンスは公共機関向けの大型更新案件を受注した。個人認証システムは、新型コロナウイルスの感染拡大により在宅勤務が急速に広がり、年度末に向けて受注が一気に増加した。加えて新分野のセキュリティ対策製品等も順調に受注実績を積み上げている。また、統合セキュリティ運用・監視サービスの売上も順調に推移した。ストレージ製品は、放送業界向けの需要が一巡したが、地方局への横展開や、セカンダリストレージ製品の投入により堅調に推移した。西日本地域や中部地域での地域戦略も奏功し、複数製品を組み合わせた提案による大型案件の受注に成功する等、官需・民需共に順調に受注を伸ばしている。

アプリケーション・サービス事業の売上高は前期比12.8%増の95.46億円、営業利益は同16.6%増の7.47億円となり、売上高、営業利益ともに過去最高となった。医療分野では、医療情報クラウドサービス「NOBORI」の順調な受注が継続し、累積契約施設数は増加している一方、新規事業への先行投資を継続し、順調に成果が上がっている。医知悟は、放射線分野での病院向け読影サービス提供が順調に増加し、健診施設等の顧客の取り込みも進み、堅調に推移した。CRM分野では、次世代製品及び機能強化したFAQシステムの市場への投入により競争力が強化され、受注が好調となっている。通信、金融などの分野では、新規大型案件の受注実績も増加。ASEANでの受注実績も徐々に増えている。ソフトウェア品質保証分野では、ソフトウェアテストツールの受注が堅調だった。ビジネスソリューション分野では、学術系公共機関向けのシステム開発案件が堅調だった。教育事業においては、新教育プログラムの開発、パートナーの発掘などが奏功し、新入社員研修や定期開催の技術研修等の受注が好調だったものの、新型コロナウイルスの感染拡大により、当第4四半期においては、一部受講者のキャンセルが発生した。

2021年3月期通期の連結業績予想については、新型コロナウイルスによる影響を現段階において合理的に算定することが困難なことから未定としている。業績予想の開示が可能となった段階で、速やかに開示する。

《SF》

提供:フィスコ

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