みらかホールディングス---20年3月期増収、受託臨床検査事業と滅菌関連事業が成長をけん引

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2020年5月18日 12時18分

みらかホールディングス<4544>は13日、2020年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比4.0%増の1,887.12億円、営業利益が同32.1%減の99.39億円、経常利益が同43.9%減の64.68億円、親会社株主に帰属する当期純損失が5.16億円(前期は63.86億円の利益)となった。

受託臨床検査事業の売上高は前期比5.7%増の1,175.17億円、営業利益は同0.5%増の52.34億円となった。開業医及び院内事業における新規獲得顧客及び遺伝子関連検査をはじめとした特殊検査の新規項目等による検査数の増加により増収となった一方、減価償却費の増加、セールスミックスの変化や固定費削減施策の発現遅延等による限界利益率の悪化、中国展開のための費用の発生等により利益は前期と同水準となった。

臨床検査薬事業の売上高は前期比11.7%減の400.88億円、営業利益は同39.3%減の60.89億円となった。ルミパルス事業において欧州をはじめとした海外での売上が伸長した一方、国内における日赤事業の契約が終了したことに加え、大口顧客獲得に伴う先行費用が発生した。OEM・原材料事業においては当第3四半期累計期間までは堅調に推移したが、当第4四半期において新型コロナウイルス感染症の拡大により世界的に検査需要が減少し、その影響が同事業にも及んだ。

滅菌関連事業の売上高は前期比20.6%増の228.67億円、営業利益は同84.6%増の17.86億円となった。契約価格の見直し及び設備機器や消耗品等の販売の伸長に加え大口顧客への医材預託品販売を開始したこと等によって増収となった。利益面では、契約価格の見直し等が寄与した。

新規育成事業及びその他の売上高は前期比39.2%増の82.38億円、営業損失は8.06億円(前期は0.77億円の損失)となった。在宅・福祉用具事業の伸長及び2019年2月に買収したセルメスタの業績が加わったこと等により増収となった。利益面では、各事業への先行費用が発生した。

2021年3月期については、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大が、医療領域において事業を展開している同社にも大きく影響を及ぼしており、現時点では不確定要素が多いことから、業績予想を適正かつ合理的に算定することが困難な状況となっている。そのため、2021年3月期の連結業績予想を未定として、新型コロナウイルス感染症による影響の確認が進み、適正かつ合理的な算定が可能となり次第、速やかに開示するとしている。

《SF》

提供:フィスコ

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