シュッピン---20年3月期は増収・2ケタ増益、各セグメントで利益増

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2020年5月18日 12時55分

シュッピン<3179>は15日、2020年3月期決算を発表した。売上高が前期比0.1%増の346.58億円、営業利益が同21.5%増の17.54億円、経常利益が同21.1%増の17.35億円、当期純利益が同21.5%増の11.93億円となった。

カメラ事業の売上高は前期比2.1%減の232.74億円、売上総利益率の改善に取り組み、セグメント利益は同22.2%増の23.05億円となった。ECサイト独自の機能及びサービスを活用したOne To OneアプローチとSNSの活性化及びブログ、フォトプレビューサイトなどで価値ある情報の活用に積極的に取り組み、自社サイトの売上高は増進し、同時に新規Web会員も順調に確保した。一方で、消費税率引き上げ直前の2019年9月は駆け込み需要が高まったが、その後の反動減の影響及び他社ショッピングサイトの取引きが減少し、あわせて新型コロナウイルスの感染拡大にともないメーカーからの一部商品供給の遅延や新製品発売の延期などがあった。

時計事業の売上高は前期比4.8%増の103.30億円、セグメント利益は同2.2%増の5.55億円となった。コアな時計愛好者に向けた希少価値の高い高額商品と幅広い客層に支持されている人気ブランドの商品を確保し、積極的な在庫投資と戦略的な商品展開に注力したことで売上が拡大した。また、世界中の時計愛好家が集まるオンラインマーケットプレイス「Chrono24」に出店し、販売機会の増加と広告効果・認知度向上を図った。そして、レディース時計の商品ラインナップの拡充と合わせて、専門サイト「BRILLER」を開設し、スマートフォンを中心に考えたサイト作りを行った。

筆記具事業の売上高は前期比2.3%増の5.02億円、セグメント利益は同38.8%増の0.22億円となった。ECサイトでは、顧客が買取と購入を同時に行う際に購入商品を先渡しする独自のサービス「先取交換」を開始した。また、商品検索機能を前面に押し出すことで顧客の利便性を図り、商品画像掲載数の増量と中古商品詳細ページで動画掲載を開始し情報の拡充を図った。従来より注力するオリジナル商品では、主要メーカーの協力による独創的な万年筆とインクの企画・販売に継続して取り組み、社外で開催された文具のイベントなどにも積極的に出店した。

自転車事業の売上高は前期比14.7%増の5.51億円、セグメント利益は0.13億円(前年同期は0.05億円の損失)と黒字転換した。スマホアプリでは初心者からプロユーザーまでが楽しめる情報ポータルサイトとしての展開を推し進め、完成車やホイール等の高単価商品の販売にも繋がった。また、インドアトレーニング関連商品やサイクルコンピューターなどの人気の高い商品や新規商材の積極的な販売施策で集客効果を高め、新たな顧客の囲い込みにも取り組んだ。あわせて、中古品の品揃え拡充とともに商品化クオリティーに見合った適正な販売価格へ見直しを図ったことで売上総利益率も改善した。

2021年3月期通期の業績予想については、新型コロナウイルス感染症による影響を現段階において合理的に算定することが困難なことから未定としている。業績予想の開示が可能となった段階で、速やかに開示するとしている。

《SF》

提供:フィスコ

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