nmsホールディングス---20年3月期は営業利益67.8%増、HS事業・PS事業の利益が大幅増

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2020年5月18日 14時06分

nmsホールディングス<2162>は15日、2020年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比8.4%増の626.11億円、営業利益が同67.8%増の9.20億円、経常利益が同4.8%減の5.41億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同32.5%減の2.80億円となった。

HS事業の売上高は前年同期比12.2%増の216.85億円、セグメント利益は同253.2%増の6.93億円となった。国内HS事業の製造派遣・製造請負事業は、新卒採用や外国人技能実習生の活用に力を注ぎ、採用力の強化と共に定着率の向上を図ることができた。また、今後の拡大に向けた施策として実行を進めている技術者派遣事業や物流3PL受託・テクニカル流通加工事業会社(nmsロジスティクス&テクニカルソリューション)も堅調に推移した。海外HS事業は、インドネシア及びラオスにおける、事業立ち上げに伴うコストの発生があったが、ベトナム拠点(NMS VIETNAM CO.,LTD.)での労働生産性が改善傾向となり、ASEAN及び中国ともに概ね堅調に推移した。

EMS事業の売上高は同4.8%増の270.46億円、セグメント利益は同92.3%減の0.33億円となった。国内EMS事業は、米中貿易摩擦や、これに起因して期後半に入り国内顧客の減産や工作機械関連の需要減少等による影響があった。海外EMS事業は、白物家電関連を中心にASEAN及び中国における需要は引き続き堅調に推移した。利益面では、重点施策として進めているベトナム、米国・メキシコ拠点の事業立ち上げに係る先行投資コスト等の利益圧迫要因があり減益となっている。

PS事業の売上高は同10.1%増の138.79億円、セグメント利益は同57.6%増の6.98億円となった。PS事業は、前年度に生じた既存製品の需要調整および新規分野への製品投入までの端境期を脱し、売上は堅調に推移した。利益面についても、売上高の増加と共に事業基盤の再構築に向けた抜本的コスト構造改革の実行に加え、前年度に発生した急激な部材調達価格の上昇に対する売価是正もあり、増益となった。

2021年3月期通期の連結業績予想については、新型コロナウイルスによる各国・地域の経済動向やこれに関連する国内生産動向への影響及びこれらが同社グループ業績に与える影響を現段階で見通すことが難しいため、今後その影響等を慎重に精査し、業績予想を合理的に算出することが可能となった時点で、速やかに開示するとしている。

《SF》

提供:フィスコ

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