ソフト99コーポレーション---20/3期は売上高が244.34億円、ファインケミカル事業が増収

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2020年5月18日 18時34分

ソフト99コーポレーション<4464>は15日、2020 年3月期(19年4月-20年3月)連結決算を発表した。売上高が前期比0.5%減の244.34億円、営業利益が同3.8%減の24.21億円、経常利益が同3.7%減の25.85億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同2.0%減の18.24億円となった。

ファインケミカル事業の売上高は前年同期比1.0%増の121.08億円、営業利益は同3.8%増の13.16億円となった。売上高においてはファインケミカル全体では冬季用品の販売が落ち込んだものの、一般用製品販売、家庭用品、海外事業が伸長し、売上は前年実績を上回る結果となった。営業利益においては、年末の洗車需要期に向けた『レインドロップ』

の TVCM 実施等により販管費は増加したものの、増収分の粗利が上回り、前年実績を上回る結果となった。

ポーラスマテリアル事業の売上高は前年同期比1.4%減の56.78億円、営業利益は同4.4%減の7.33億円となった。産業資材部門(産業分野)の国内向け販売では、需要の回復傾向がみられるものの、好調であった昨年のペースには届かず、また、製造業全般の不調に伴い、設備投資に関わる製品群の販売も低調に推移したことから、前期を下回る結果となった。海外向け販売では、海外の大手ユーザーにおいて新型コロナウイルス感染症起因の物流不安から、在庫積み増し需要があったことを受け、前期を上回った。また、HDD向け研磨需要も好調に推移したため、産業資材全体でも前期を上回る結果となった。

生活資材部門(自動車分野・生活分野)の国内向け販売は、自動車用製品や家庭用スポンジの需要が好調で、加えて生産体制が整い供給が安定したことも後押しし、前期を上回った。海外向け販売は、米国において小売業のEC化が進むなか、実店舗での販売が低調に推移したことから、現地で在庫調整が発生し、前期を大きく下回った。そのため、国内の好調分で全体のマイナスを補うには至らず、生活資材全体では前期を下回る結果となった。営業利益においては人員増強や研究費の増加等、将来を見据えた先行的な費用の増加もあったが、販売構成比の変化によって粗利率が改善し、前期を上回る結果となった。

サービス事業の売上高は前年同期比2.3%減の52.21億円、営業利益は同56.7%減の1.21億円となった。自動車整備・鈑金事業(自動車分野)は、設備更新に伴う一部工場の閉鎖の影響に加え、 2019 年 3 月期は台風被害により入庫制限が必要となるほど修理需要が増加、単価も大きく上昇したものの、2020 年 3 月期においては、前期に入庫制限を行った得意先からの入庫が回復せず、単価も減少となる。

自動車教習事業(自動車分野)は、自動車教習の入所者数が堅調に推移し、さらに指導員体制の強化を行ったことで適切な教習時限数を確保していることに加え、今期から社会的要請を受け、対応を強化している高齢者講習も好調であるため、前期を上回る結果となり、営業利益についても増益となった。

生活用品企画販売事業(生活分野)は、主力の生協向け販売において、暖冬の影響による季節商材の需要低迷があったものの、第4四半期においてマスクや、外出自粛要請に伴う通信販売需要が増加したことから、前期を上回る結果となり、営業利益についてもやや増益となった。

不動産関連事業の売上高は前年同期比2.6%減の14.26億円、営業利益は同6.5%減の2.41億円となった。不動産賃貸事業(生活分野)は、保有物件において安定した稼働率を保ったことで、前期を上回る結果となり、営業利益についても経費削減に努めた結果、増益となった。

温浴事業(生活分野)は、競合店の新規出店の影響を受けた店舗での売上減少分を、他店舗でカバーしきれなかったことに加え、新型コロナウイルス感染症の流行以降、利用者数が減少したことから、前期を下回る結果となり、営業利益についても減益となった。

介護予防支援事業(生活分野)は、登録者数及び利用者数の伸び悩みに加え、新型コロナウイルス感染症対策のため訪問活動を自粛したために、前年を下回る結果となったが、営業利益については堅調に推移した。

2021年3月期通期の連結業績予想については、新型コロナウイルス感染症による業績への影響を最小限に考慮して、売上高が前期比1.5%増の248.00億円、営業利益が同5.0%減の23.00億円、経常利益が同6.4%減の24.20億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同5.7%減の17.20億円を見込んでいる。

《SF》

提供:フィスコ

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