サン電子---20/3期は増収減益、主要3事業が増収牽引

材料
2020年5月19日 20時25分

サン電子<6736>は15日、2020年3月期(19年4月-20年3月)連結決算を発表した。売上高が前期比3.9%増の262.20億円、営業損失が22.52億円(前期は2.00億円の損失)、経常損失が18.75億円(同3.52億円の損失)、親会社株主に帰属する当期純損失は34.40億円(同9.85億円の損失)となった。

モバイルデータソリューション事業の売上高は前期比3.3%増の190.18億円、セグメント損失(営業損失)は10.58億円(前期は17.94億円の利益)となった。モバイルフォレンジック機器及びその関連サービスが好調に推移したが、販売費、人件費及び研究開発費が増加したこと並びに連結子会社であるCellebrite社の第三者割当増資による優先株式発行に係るアドバイザリー費用やインセンティブ報酬等の諸経費を計上したことにより、営業損失となった。受注総額としては2019年3月期比17.5%増の201百万米ドル(約220億円)と過去最高額を達成している。

エンターテインメント関連事業の売上高は前期比2.0%増の53.89億円、セグメント利益(営業利益)は2.55億円(前期は0.17億円の利益)となった。今期は受託開発等の売上が増加したことにより、増収増益となった。

新規IT関連事業の売上高は前期比28.9%増の15.23億円、セグメント損失(営業損失)は3.43億円(前期は8.27億円の損失)となった。M2M事業の売上高は、受託開発費の計上、自販機向け等のM2M通信機器の販売が好調に推移したことにより、増収となった。加えて、費用の効率化を図ることで、損失幅は大きく縮小した。AR事業は、受託開発売上の計上などにより増収となった。産業向けの現場業務に最適化したスマートグラス「AceRealOne」の販促やマーケティング等の活動を続けているが、費用の減少に伴い、損失は縮小した。O2O事業は、売上高は2019年3月期比で増収となったものの増額幅は小さく、損失は微減となった。

その他事業の売上高は前期比23.3%減の2.88億円、セグメント損失(営業損失)は1.01億円(前期は2.42億円の損失)となった。スマートフォン向けゲームコンテンツの販売が低調に推移し、前期を下回った。

親会社株主に帰属する純損失は、34.40億円(前期は9.85億円の損失)となった。これは経常損益の悪化に加え、前期MLC事業の売却に伴う事業売却益の減少、またビジネスモデルの転換等に伴うAR関連事業、ホールシステム事業に関連する事業整理損失等の計上により、損失幅が拡大となった。

2021年3月期の連結業績予想については、新型コロナウイルス感染症による影響を現時点で合理的に算定することが困難であることから、未定としている。連結業績予想の開示が可能となった段階で、速やかに公表するとしている。

《SF》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.