話題株ピックアップ【昼刊】:任天堂、商船三井、ニトリHD

注目
2020年6月18日 11時37分

■都築電気 <8157>  1,506円  +264 円 (+21.3%) 一時ストップ高   11:30現在

都築電気<8157>は一時ストップ高に買われている。17日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、6月24日付で東証2部から東証1部市場に指定されることになったと発表しており、TOPIX連動ファンドなどによる買い需要を先取りする形で買われている。同社は、情報ネットワークソリューションサービス事業と電子デバイス事業が2本柱。21年3月期連結業績予想は、売上高1120億円(前期比10.7%減)、経常利益27億5000万円(同39.9%減)を見込んでいる。

■ノーリツ鋼機 <7744>  1,550円  +79 円 (+5.4%)  11:30現在

ノーリツ鋼機<7744>が大幅高で3連騰となっている。17日取引終了後、保有する連結子会社JMDC<4483>株式の一部である259万7504株を売却すると発表。きょう朝には株式売却価額が159億円となることを明らかにしており、業績への寄与に期待する買いが入っているようだ。中長期の財務戦略の一環として、キャッシュポジションを高め財務体質を強化するとともに、JMDC株式の流動比率を高めることを目的に売却を実施する。なお、株式売却の受渡完了は6月22日を予定し、売却後の所有割合は現在の62.94%から52.94%に低下するという。

■任天堂 <7974>  49,990円  +1,250 円 (+2.6%)  11:30現在

任天堂<7974>は商いを膨らませ3日続伸、一時フシ目の5万円大台を回復する場面があった。同社株にとって5万円大台ラインは複数回のチャレンジも超えることができなかった因縁場で、2018年1月24日には高値4万9980円まで買われたものの5万円大台にあと20円、紙一重のところで乗せることができなかったという経緯がある。5万円大台はさかのぼること12年前、リーマン・ショックのあった2008年9月以来の高値水準となる。前日夜に動画によるプレゼンテーションを行い、歯磨きアプリ「ポケモンスマイル」とパズルゲーム「ポケモンカフェミックス」を発表した。また、今月24日に別のプロジェクトを発表することも明らかにしており、同社株に対するマーケットの関心が改めて高まっている。

■商船三井 <9104>  2,031円  +36 円 (+1.8%)  11:30現在

商船三井<9104>が反発している。17日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、経常損益を100億円の赤字~400億円の赤字から収支均衡(前期550億9000万円の黒字)へ上方修正したことが好感されている。従来予想では、新型コロナウイルス感染の収束時期に応じた2つのストレスシナリオを想定し業績予想レンジを発表したが、改めて事業への影響を精査した結果、事態の推移はレンジ上限のシナリオに近いと判断したという。また、油送船事業における足もとの市況なども考慮したとしている。

■ニトリホールディングス <9843>  19,760円  +195 円 (+1.0%)  11:30現在

ニトリホールディングス<9843>が4日続伸している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「本業のもうけを示す連結営業利益は2020年3~5月期に370億円前後と前年同期と比べ2割増えたようだ」と報じられており、これが好材料視されている。記事によると、新型コロナウイルスの対応でテレワークとなった人が増えたことで、机や椅子など仕事用の家具の販売が増えたという。また、ベトナムでの生産を継続でき、在庫を確保できたことで急拡大した需要に対応できたことも寄与したという。

■クオールHD <3034>  1,188円  +1 円 (+0.1%)  11:30現在

クオールホールディングス<3034>が反発している。17日取引終了後、発行済み株式数(自社株を除く)の0.63%にあたる24万株または3億1200万円を上限に、18日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められたようだ。

■NTN <6472>  223円  -15 円 (-6.3%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ

17日に決算を発表。「前期最終は赤字拡大で着地・1-3月期(4Q)最終は赤字拡大、今期業績は非開示」が嫌気された。

NTN <6472> が6月17日大引け後(16:00)に決算を発表。20年3月期の連結最終損益は439億円の赤字(前の期は69.5億円の赤字)に赤字幅が拡大したが、従来予想の5億円の黒字を下回り、黒字予想から一転して赤字で着地。なお、21年3月期の業績見通しは開示しなかった。

⇒⇒NTNの詳しい業績推移表を見る

■高砂熱学工業 <1969>  1,693円  -53 円 (-3.0%)  11:30現在

高砂熱学工業<1969>が続落。SMBC日興証券は17日、同社株の投資評価を「1」から「2」へ引き下げた。目標株価は2050円から1890円に見直した。同証券では、21年3月期の連結営業利益を従来予想から30億円減額し160億円に修正した。今期は大型工事に端境期に当たるとともに、新型コロナウイルスの影響で受注当期完成工事が減少すると想定されることから、6期ぶりの営業減益を予想している。また、配当性向30%に基づき今期の減配も見込んでいる。

■国際石油開発帝石 <1605>  705円  -18.8 円 (-2.6%)  11:30現在

国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>、JXTGホールディングス<5020>などが売られる展開となっている。前日のWTI原油価格は3日ぶりに反落し1バレル=38ドル台を再び割り込んだ。原油市況はここ世界景気の回復期待を映し戻り足を強めていたが、直近は米国や中国などで新型コロナウイルス感染第2波への警戒感もあって40ドル大台目前で上値が重くなっている。前日は米国株市場でシェブロン、エクソンモービルなどエネルギー関連株が売られ、NYダウの下げに影響した。東京市場でも資源開発や石油元売り企業の株価にネガティブな流れとなっている。

■トヨタ自動車 <7203>  6,872円  -72 円 (-1.0%)  11:30現在

トヨタ自動車<7203>が軟調な値運び。足もと外国為替市場でドル売り優勢に傾き、一時1ドル=107円台を割り込む水準までドル安・円高が進んでいることで、輸出採算悪化に対する警戒感から自動車セクターは買い手控えムードが強い。ただ一方で、米国の個人消費が急速に回復傾向をたどっていることもあって、下値では押し目買いが入り下げ幅は限定的となっている。トヨタは21年3月期の想定為替レートを1ドル105円で設定するなど実勢よりも厳しめに見ており、現時点で収益デメリットは発生しない。また、トヨタの信用取組は売り買いが拮抗し、直近信用倍率は1.17倍と株式需給面でも下値抵抗力を発揮しやすい状況にある。

■CEホールディングス <4320>  577円  +80 円 (+16.1%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率2位

CEホールディングス<4320>がカイ気配スタートで一気に水準を切り上げている。同社は中小病院を主要顧客に電子カルテシステムを中心とする医療情報システムを展開している。17日取引終了後、グループ会社のマイクロンが開発支援したAI搭載のプログラム医療機器が「新型コロナウイルス感染症に関連した肺画像解析プログラム」として日本で初めての承認を取得したことを発表。また、医療機器における品質マネジメントシステムの国際規格を取得したことも発表しており、これを材料視する形で投資資金が集中している。

■インパクト <6067>  1,759円  +149 円 (+9.3%)  11:30現在

インパクトホールディングス<6067>が大幅に3日続伸している。同社はきょう、子会社のimpactTVが手かざしサイネージシステムを開発したと発表しており、これが材料視されているようだ。impactTVは、アフターコロナの意識や行動の変化を見据えてボタンや画面に触れることなく、特定空間に手をかざしたり、伸ばしたりするだけで、コンテンツ再生ができる仕組みを開発。これにより、ボタンを物理的に押したり、画面にタッチしたりすることなく、デジタルサイネージであるimpactTVをはじめとする各種IoT機器端末を動作させることができるとしている。

■日本システム技術 <4323>  1,667円  +139 円 (+9.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位

日本システム技術<4323>は全体下げ相場に抗して3日続伸、9%超の上昇で1667円まで上値を伸ばし、5カ月ぶりに年初来高値を更新した。独立系の業務支援ソフト受託開発会社で、文教向けや医療ビッグデータ分野への展開にも定評がある。大学などの教育機関向け経営改革ソリューションを提供しているが、主要製品である戦略的大学経営システムでは、新製品「GAKUEN RX」を開発し4月から販売している。また、診療報酬明細書(レセプト)データーの自動分析システムをクラウドベースで提供しており、医療ICT関連の一角としても注目度が高い。

■ワッツ <2735>  970円  +68 円 (+7.5%)  11:30現在

ワッツ<2735>が大幅高で3連騰、一時8%を超える上昇で975円まで上値を伸ばし年初来高値を更新した。時価は2018年10月以来の高値圏で、18年8月以来の1000円大台回復も視野に入ってきた。100円ショップ大手で小規模店舗の直営展開を特長とし、機動力の高い経営が強みとなっている。コロナ禍で消費者のデフレマインドが醸成されるなか、100円ショップの売り上げは伸びる傾向にある。同社の月次売上高も新型コロナウイルスの影響が出始めた2月は既存店ベースで前年同月比17%増、3月は9%増、4月は16%増、5月も16%増と高水準の伸びを続けている。20年8月期第2四半期(19年9月~20年2月)の業績は営業利益が前年同期比2.1倍の7億8600万円と急拡大している。

●ストップ高銘柄

アジャイル <6573>  904円  +150 円 (+19.9%) ストップ高買い気配   11:30現在

キャンディル <1446>  619円  +100 円 (+19.3%) ストップ高   11:30現在

WTガソリン <1691>  2,003円  +40 円 (+2.0%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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