注目銘柄ダイジェスト(前場):NTN、ノーリツ鋼機、CANBASなど

市況
2020年6月18日 11時55分

ノーリツ鋼機<7744>:1550円(+79円)

大幅続伸。保有するJMDC<4483>の株式約260万株を売却し、売却価額は159億円になったと前日に発表している。これでJMDC社の保有比率は62.94%から52.94%に低下している。株式一部売却の実施に関しては17日に発表済みであった。パイオニアから独立したDJ機器メーカーの買収により、財務負担などが懸念されていたこともあって、機動的な財務戦略を評価する動きが優勢になっている。

NTN<6472>:223円(-15円)

大幅続落。前日に20年3月期の決算を発表、営業利益は71億円となり、従来計画の100億円を下振れた。市場コンセンサス水準ではあるが、異常操業度損失など21億円を特別損失に振り替えており、実質的には大幅な下振れとなる。国内設備などの減損計上で最終損益は440億円の損失となり、年間配当金も従来計画の10円から5円に減配されている。21年3月期は業績・配当見通しともに非公表。

CANBAS<4575>:822円(+21円)

大幅に3日続伸。米国で実施しているCBP501フェーズ1b試験拡大相で膵臓癌患者の組入れが完了したと発表している。評価不能症例の発生や新型コロナウイルスの影響で遅延していたが、評価可能症例が10例に到達したことが確認されたという。これまでに有望な中間解析結果が得られているとされ、今後の提携パートナー獲得活動に生かす。今後、もう一つの対象癌腫であるMSS直腸大腸癌の組入れを目指す。

ニトリHD<9843>:19760円(+195円)

続伸。第1四半期営業利益は370億円前後と、前年同期比2割増加したもようとの観測報道が伝わっている。上半期既存店売上高の前提は4%減とみていたが、第1四半期は逆に2%増となったもよう。新型コロナウイルス対応によるテレワークの増加で、机や椅子などビジネス用家具の販売が好調であった。会社側では通期営業利益は4%増を計画しているが、想定以上の好スタートと捉えられている。

商船三井<9104>:2031円(+36円)

反発。21年3月期経常損益はゼロになりそうだと発表している。4月末時点では100-400億円の赤字見通しとしていた。一時的とみていた原油タンカー運賃の高止まり継続に加えて、新型コロナウイルス流行の影響も半年程度で収まるとみているもよう。当初から予想は保守的とみられてはいたが、早い段階でのガイダンス引き上げをポジティブ視する動きが優勢に。なお、23日には経営計画を発表予定とも伝わっている。

ウェルビー<6556>:1405円(-11円)

朝高後マイナス転換。ジールコスメティックス(大阪市)開発のダチョウ抗体配合スプレー「ブイブロックスプレー(V BLOCK SPRAY)」関連製品を販売する権利を持つファンライクジャパン(東京都港区)と販売に係る取引基本契約を締結したと発表している。ダチョウが作り出す抗体はウイルスやバクテリアなどの病原体等を不活性化する能力が高く、季節性インフルエンザや花粉症アレルギーに対する高い抑制効果が実証されているという。

グリムス<3150>:3195円(-60円)

朝高後マイナス転換。東証の承認を受け、24日から第2部に上場市場を変更すると発表している。グリムスは「さらなる企業価値の向上に努める」とコメントしている。2部上場で同社株式への需要が拡大するとの期待から、買い優勢となっている。同社株は17日の取引時間中に年初来高値(3450円)を付けた後は利益確定売りに押されて値を下げており、押し目を拾う動きも出ているようだ。

《ST》

提供:フィスコ

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