話題株ピックアップ【昼刊】:サイバーセキ、東エレク、SBG

注目
2020年6月19日 11時39分

■西松屋チェーン <7545>  1,124円  +149 円 (+15.3%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率4位

西松屋チェーン<7545>が急伸し年初来高値を更新している。18日の取引終了後、21年2月期の単独業績予想について、売上高を1500億円から1520億円(前期比6.3%増)へ、営業利益を47億円から67億1600万円(同3.5倍)へ、純利益を29億円から42億9500万円(同4.0倍)へ上方修正したことが好感されている。第1四半期(2月21日~5月20日)決算で粉ミルク、紙おむつなどの消耗品や調乳・衛生雑貨、マタニティ・新生児衣料、玩具などを中心に販売が好調に推移したほか、気温の上昇とともに夏物衣料の販売が伸びたことが要因。また、広告宣伝費や水道光熱費などの経費が減少し、販管費が計画内に収まったことも寄与するという。同時に発表した第1四半期決算は、売上高407億2000万円(前年同期比8.5%増)、営業利益36億6600万円(同45.6%増)、純利益24億4800万円(同44.5%増)だった。

■サイバーセキ <4493>  29,210円  +2,550 円 (+9.6%)  11:30現在

サイバーセキュリティクラウド<4493>は3日ぶりに反発している。この日、クラウド型WAF「攻撃遮断くん」について、ブランディングテクノロジー<7067>と取次店契約を締結したと発表しており、これが好感されている。「攻撃遮断くん」は、Webサイト・Webサーバへのサイバー攻撃を可視化・遮断するWebセキュリティーサービス。今回のブランドTとの取次店契約締結により、これまで以上に中小企業に向けたサービス提供を強化するとしている。

■メガチップス <6875>  2,232円  +193 円 (+9.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位

メガチップス<6875>が急伸、10%近い上昇をみせ年初来高値を更新した。株価は5月14日に大きなマドを開けて買われた後、1カ月以上にわたり25日移動平均線と接触することもなく強力な下値切り上げ波動を形成している。新型コロナウイルス感染症の拡大で外出自粛の動きが強まり巣ごもり消費関連にマーケットの視線が集まっている。レジャー分野では消費者のゲームに対する需要が喚起されているが、その恩恵を最も受けているのが「ニンテンドースイッチ」を販売する任天堂<7974>で、外資系証券などの強気の投資判断が相次いでいる。そのなか、特定用途向け半導体を手掛けるメガチップスはスイッチ向けLSIを供給しており、業績拡大への思惑が強い。20年3月期営業利益は前の期比7割増の9億7200万円と急回復を示したが、21年3月期については更に伸びが加速し、前期比2.8倍の27億円を見込んでいる。

■クックパッド <2193>  349円  +22 円 (+6.7%)  11:30現在

クックパッド<2193>に買いが先行している。同社は18日、ローソン<2651>の店舗で、生鮮食品EC「クックパッドマート」の商品受け取り場所である生鮮宅配ボックス「マートステーション」を活用した生鮮食品販売を開始したと発表。コンビニへの導入は初といい、今後の更なる展開などが期待されているようだ。第1弾として、都内のローソン3店舗(港一の橋店、世田谷桜新町二丁目店、久が原一丁目店)を商品の受け取り場所として指定する注文受け付けを18日から開始し、23日から商品の受け取りが可能。あわせて、それぞれの店舗内に設置された「マートステーション」から半径2~3キロ圏内への宅配サービスも始めるとしている。

■東京エレクトロン <8035>  24,385円  +1,180 円 (+5.1%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>が大幅続伸している。18日の取引終了後、未定としていた21年3月期の連結業績予想について、売上高1兆2800億円(前期比13.5%増)、営業利益2750億円(同15.9%増)、純利益2050億円(同10.7%増)を見込むと発表しており、2ケタ営業増益見通しを好感した買いが入っている。新型コロナウイルス感染拡大の状況は引き続き注視するものの、半導体及びFPD市場はIoT/5G/AIの普及により中長期的に需要が拡大すると予想。これを受けて、半導体製造装置及びFPD製造装置市場がともに前年比10%程度増加するとみていることが要因としている。なお、年間配当は660円(前期588円)を予定している。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,498円  +52 円 (+1.0%)  11:30現在

ソフトバンクグループ<9984>は強弱感対立のなか買いが先行する展開で始まった。同社とみずほフィナンシャルグループ<8411>がスマートフォン活用の個人向け融資サービスで提携すると伝わっており、これが株価の刺激材料として意識されている。一方、同社が出資するドイツの決済サービス会社ワイヤーカードが18日、資金繰り懸念から株価を急落させており、こちらはネガティブ材料となる。直近の株価動向は買い戻しが継続し上値指向にある。信用取組は12日申し込み現在の信用倍率が0.79倍と売り長で株式需給面からは浮揚力が働いている。

■東建コーポレーション <1766>  7,260円  -200 円 (-2.7%)  11:30現在

東建コーポレーション<1766>は反落している。18日の取引終了後に発表した20年4月期連結決算が、売上高3233億8600万円(前の期比1.6%減)、営業利益128億1900万円(同17.9%減)、純利益86億600万円(同20.5%減)と2ケタ営業減益となったことが嫌気されている。建設事業で、金融機関の賃貸建物に対する融資が厳格化傾向にあることを受けて受注高が伸び悩んだことに加えて、建設資材価格の上昇などで完成工事総利益率が低下したことが響いた。不動産賃貸事業は高水準の入居率を維持し好調に推移したものの、建設事業の不振を補うには至らなかった。なお、21年4月期業績予想は、新型コロナウイルス感染症の拡大による影響を現時点で合理的に算定することが困難であるとして未定としている。

■GFA <8783>  173円  +50 円 (+40.7%) ストップ高   11:30現在

GFA<8783>がストップ高に買われている。18日の取引終了後、関連会社のDKアソシエイションと次世代レーシングゲームアプリ「ドリフトレーシングゲーム」(仮)の共同開発に着手すると発表しており、これが好感されている。同作は、実在する渋谷の街や車好きに人気の高い峠を舞台とした公道レースを繰り広げるレースゲームで、プロドライバーの土屋圭市氏を監修に迎え、eスポーツ事業のゲーム開発第1弾として取り組むという。同時に接続しているプレイヤーとリアルタイム対戦を行うほか、GPSを活用して、特定の地域(店舗やレース会場など)に集まっているユーザー同士でトーナメントを開催することや、アイテムを入手できるイベントなども導入するとしている。

■Oak キャピタル <3113>  129円  +30 円 (+30.3%) ストップ高買い気配   11:30現在

Oak キャピタル<3113>が大量の買い注文を集め急動意、投資資金の攻勢で気配値のまま株価を上昇させている。同社は主に上場する企業を対象とする投資事業を手掛けているが、18日取引終了後、SNSを活用した販促支援ビジネスを手掛けるアジャイルメディア・ネットワーク<6573>が実施する総額4億円のエクイティファイナンスを引き受けることを発表、これを手掛かり材料に投資マネーが攻勢をかけている。Oakの株価は100円前後と超低位に位置していたこともあって、値ごろ感に着目した個人投資家など短期資金が追随している。

■ITbook <1447>  665円  +100 円 (+17.7%) ストップ高   11:30現在

ITbookホールディングス<1447>がストップ高で4連騰。前日は急騰後に伸び悩み長い上ヒゲをつける形となったが、きょうは改めて大口の買い注文が入っている。同社は18日取引終了後、日本財団主催で6月12日に公表した水陸両用無人運航船実証実験プロジェクトの内容について、7月3日に共同記者会見を開催することを発表、これが材料視される形で投資資金を呼び込んでいる。

■ペッパーフードサービス <3053>  676円  +100 円 (+17.4%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ

ペッパーフードサービス<3053>がストップ高に買われている共同通信社が18日、「外食チェーン大手のペッパーフードサービスが、主力の『ペッパーランチ』事業を売却する方針を固めたことが18日、分かった」と報じており、財務体質改善につながるとの見方から買いが入っているようだ。記事によると、もう一方の主力事業である「いきなり!ステーキ」が不振のため、売却で得た資金により立て直しを目指すという。これに対してペッパーは、「事業の売却を含め、財務体質の健全化に向けた各種の検討を行っているが、同報道に関して当社が発表したものではなく、決定した事実もない」とのコメントを発表している。

■アジャイル <6573>  1,054円  +150 円 (+16.6%) ストップ高買い気配   11:30現在

アジャイルメディア・ネットワーク<6573>がストップ高の1054円水準でカイ気配となっている。18日の取引終了後、Oak キャピタル<3113>を割当先とする第三者割当により、新株式及び第9回新株予約権を発行すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。普通株13万2700株と新株予約権3979個(潜在株数39万7900株)を発行し、約3億9800万円を調達する。調達資金は動画活用支援事業やアンバサダー支援事業推進における資本業務提携先への出資資金またはM&A資金にあてるほか、動画配信システムの機能強化及びクチコミ効果分析システムの機能強化のための継続的なシステム開発投資に用いられるという。なお、今回の新株発行及び新株予約権行使後による潜在的な希薄化は25.44%となる。

■GMOペパボ <3633>  2,650円  +251 円 (+10.5%)  11:30現在

GMOペパボ<3633>は大幅に4日続伸し、年初来高値を更新した。同社は18日、ネットショップ作成サービス「カラーミーショップbyGMOペパボ」の5月の流通額が、4月に続き前年同月比1.7倍になったことを明らかにしており、これが買い手掛かりとなっているようだ。昨今の新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、消費者や事業者のEC(ネットショップ)利用の需要が高まっていることが背景。なお、「カラーミーショップ」では、今夏にも企業間の卸販売用アプリの提供を予定しているという。

■シャノン <3976>  2,419円  +228 円 (+10.4%)  11:30現在

シャノン<3976>が急伸し年初来高値を更新している。18日の取引終了後、企業のウェビナーやオンラインカンファレンスの開催を総合的に支援することを目的に、Jストリーム<4308>とサービス連携を開始したと発表したことが好感されている。今回の協業では、シャノンが提供する統合型マーケティング支援システム「SHANON MARKETING PLATFORM」と、Jストリームが提供する動画プラットフォーム「J-Stream Equipmedia」を連携させることで、企業が参加登録型で行うウェビナーなどオンラインイベントの開催に必要な仕組みを提供。これにより、参加申し込みの管理やセミナー/イベントページでの動画のライブ/オンデマンド配信ができるだけではなく、講演者の負担を軽減できる事前収録した動画をライブ配信する疑似ライブの実施や、実施後の営業フォローをより細かく設計できる参加者単位での動画視聴履歴をマーケティングデータとして取得することが可能になるとしている。

●ストップ高銘柄

ツインバード工業 <6897>  1,999円  +400 円 (+25.0%) ストップ高   11:30現在

メディアリンクス <6659>  411円  +80 円 (+24.2%) ストップ高   11:30現在

オプトエレクトロニクス <6664>  527円  +80 円 (+17.9%) ストップ高   11:30現在

CEホールディングス <4320>  677円  +100 円 (+17.3%) ストップ高買い気配   11:30現在

キャンディル <1446>  719円  +100 円 (+16.2%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、10銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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