宇部興が反発、国内有力証券は「B+」を継続
宇部興産<4208>が反発。岩井コスモ証券は29日、同社株の投資判断「B+」を継続した。目標株価は2050円(従来2150円)としている。20年3月期の連結営業利益は前の期比23.6%減の340億3300万円と減益だった。化学事業でナイロンやナイロン原料となるカプロラクタムが中国需要の減少を受け不振だったほか、合成ゴムや電池材料も落ち込んだ。21年3月期も新型コロナウイルスの影響が響き、同利益は260億円(前期比23.6%減)の見込み。ただ、今上期で最悪期を脱出し、下期からの回復を予想している。1株当たりの配当も90円を据え置く計画だ。株価は、足もとの配当利回りで4.9%前後、連結PBRは0.5倍台の水準にあり、割安感が指摘されている。