前週末3日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

注目
2020年7月6日 5時30分

■リボミック <4591>  501円 (+79円、+18.7%) 一時ストップ高

リボミック <4591> [東証M]が急反騰。2日の取引終了後、藤本製薬(大阪府松原市)と共同でインド特許庁に出願していた抗NGFアプタマーに関する物質特許について、特許査定を得たと発表しており、これが好感された。同特許はNGF(神経成長因子)の作用を阻害するアプタマーをカバーする物質特許で、日本、米国、欧州などで権利化されている。今回のインドでの特許査定により、疼痛治療薬として開発中のプロジェクトであるRBM004が、知的財産権面で更に強固に保護されるとしている。

■シルバエッグ <3961>  1,920円 (+216円、+12.7%)

シルバーエッグ・テクノロジー <3961> [東証M]が7日ぶり急反騰。2日の取引終了後、東証が3日売買分から信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上とする)を解除すると発表。日証金も増担保金徴収措置の解除を発表しており、信用規制の解除による資金流入の活発化を期待する買いなどが優勢となった。

■クスリアオキ <3549>  9,390円 (+980円、+11.7%)

東証1部の上昇率2位。クスリのアオキホールディングス <3549> が急反騰。2日の取引終了後に発表した20年5月期の連結経常利益は前の期比15.1%増の168億2900万円(従来予想は129億円)と減益予想から一転して増益で着地。続く21年5月期の同利益は前期比0.4%増の169億円と11期連続で過去最高益を更新する見通しとなり、これが好材料視された。前期業績は 新型コロナウイルスの感染拡大で医薬品や生活必需品などに特需が発生したことが計画上振れの要因となった。今期はドラッグストア95店舗の新規出店を計画するほか、既存店では品揃えの見直しや全面改装の実施などで活性化を図る。併せて、今期の年間配当は前期比2円50銭増の22円50銭に増配する方針としたことも好感されたようだ。

■電算システム <3630>  4,090円 (+375円、+10.1%)

東証1部の上昇率5位。電算システム <3630> が3日ぶり急反騰。同社は2日、債権保証型の後払い決済サービス「DSK後払い」の提供を開始したと発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。「DSK後払い」は、請求事業者のニーズ開拓、支払者の利便性の高さといった双方のメリットを追求し、安心感と利便性を備えた「クレーム対応費用保険」制度を利用できるサービス。これにより、代金回収業務だけでなく、顧客からのサービス全般にわたるさまざまなクレーム対応について、請求事業者の不安や煩わしさもサポートしている。

■Ciメディカ <3540>  4,295円 (+390円、+10.0%)

歯愛メディカル <3540> [JQ]が急反騰。3日午後1時ごろ、電力小売事業を手掛ける四つ葉電力(大阪市北区)の株式を追加取得するとともに、同じく電力小売事業を手掛けるワンレクトホールディングス(石川県金沢市)株式の一部を取得し、両社を子会社化すると発表。これによる、電力・エネルギー事業の強化を期待した買いが入ったようだ。

■JTOWER <4485>  5,820円 (+520円、+9.8%)

JTOWER <4485> [東証M]が急反騰。同社は通信インフラシェアリングを国内外で展開するが、次世代通信規格5Gの商用サービス開始に伴いビジネスチャンスが広がっている。2日取引終了後、三菱UFJリース <8593> と資本・業務提携することを発表した。5Gの通信インフラシェアリング分野で協働を推進する計画で、今後の業容拡大への期待を背景に投資資金が流入する形となった。

■アルファP <9467>  2,446円 (+200円、+8.9%)

アルファポリス <9467> [東証M]が急反発。岩井コスモ証券は2日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は2900円に設定した。同社は自社サイト「アルファポリス」に投稿されたライトノベルからユーザーからの人気を獲得した作品を編集して書籍化・出版している。同証券では、既に人気となっているコンテンツを書籍化し、漫画版を新たに製作するコミカライズ化するため、リスクが低く常に人気商品を提供できることに注目。特にコミカライズ化が好調で、漫画分野で今後も成長に期待できることなどを評価。映像分野への取り組みが結実すれば更なる飛躍の可能性もあるとみている。21年3月期の連結営業利益は会社予想17億円に対して18億円(前期比23.2%増)を予想。22年3月期の同利益は21億円と増益基調が続くとみている。

■Jストリーム <4308>  2,250円 (+158円、+7.6%)

Jストリーム <4308> [東証M]が急反発。2日に大陰線を引いたが、3日は25日移動平均線を足場に切り返しに転じた。同社は2日取引終了後、製薬業界特化型クラウドCRM「Veeva CRM」と連携し、医師のWeb講演会視聴履歴をMR(医薬情報担当者)に対してタイムリーに提供できるソリューション「Veevaデータ連携サービス」の提供を開始することを発表、これを手掛かり材料に買いを呼び込んだ。新型コロナウイルス感染症の流行により、直接医師に会って情報提供を行うこれまでのスタイルを継続することに困難を伴う現状で、的確なタイミングで情報を提供する手段として需要獲得が見込まれる。

■オプティム <3694>  3,455円 (+240円、+7.5%)

オプティム <3694> が4日ぶりに反発。2日の取引終了後、医療業界のデジタルトランスフォーメーションをテーマとした医療メディア「Medical DX(メディカルディーエックス)」をオープンしたと発表しており、これが好材料視された。「Medical DX」は医療・介護現場などの医師・看護師・研究者といった実際にシステムを利用する側の人々に向けて、活用事例やノウハウを中心に発信し、現場で活用できるメディアを目標に開設。疾患を認識してから診断、治療、その後の生活に至るまでに患者がたどる道のりに合わせて、「予防」「診断」「治療・手術」「介護」「創薬」などのカテゴリーで、人工知能(AI)IoTビッグデータを活用したシステムやデバイスを取り上げ、実例やノウハウを中心に紹介するとしている。

■コラボス <3908>  511円 (+35円、+7.4%) 一時ストップ高

コラボス <3908> [東証M]が急反発、一時ストップ高。2日の取引終了後、ソフトフォンサービス「COLLABOS PHONE」に、コールセンターの業務運営をサポートする新たな機能を追加したと発表しており、これが好感された。今回の新機能の追加は、中期経営計画で掲げた戦略の一つである「AI技術を活用した新コールセンターソリューションのリリース(2022年3月期まで)」の一環として開発。「お客様設定変更画面」の改修やレポート機能の改修、待ち呼表示などの機能を新たに追加しており、これらにより管理業務の効率化や応答率の向上、システム安定性の向上などを実現するとしている。

■ロコガイド <4497>  5,510円 (+370円、+7.2%)

ロコガイド <4497> [東証M]が急反発。3日午後1時ごろ三重県桑名市及び中広 <2139> と、ICTを活用した地域情報発信に関する三者連携協定を締結したと発表しており、これが好感された。今回締結した三者連携協定は、各者が保有する情報資産や知見、ICT活用を通して、市民向けサービスの拡充と地域活性を図ることが目的。第1弾として桑名市役所に、施設の混雑を、「空き」「やや混み」「混み」の3段階で発信できる、ロコガイドの「混雑ランプ」を導入。また、こうした情報を中広の発行する地域みっちゃく生活情報誌「ぽろんくらぶ」で情報連携するとしている。

■レオパレス21 <8848>  175円 (+11円、+6.7%)

レオパレス21 <8848> が急反発。3日付の日本経済新聞朝刊で「経営再建中のレオパレス21はアパートの家賃引き上げを始めたと報じられており、業績への貢献を期待した買いが入った。記事によると、新規契約者を対象に家賃平均の2%強にあたる月1000円程度を値上げし、また7月からは都心部など需要の多い物件の賃料を更に引き上げるという。同社はアパートの施工不良問題以降、賃料を順次下げていたが、値上げにより収益底上げを図るとしている。

■ライトオン <7445>  598円 (+34円、+6.0%)

ライトオン <7445> が3日ぶり急反発。2日の取引終了後に発表した6月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比9.8%増と13ヵ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。例年より気温が高い日が多かったこともあり、月度中旬からの夏物セールが好調に推移し、メンズ、ウィメンズともに半袖Tシャツやイージーパンツの動きが順調。また、自社オンラインショップで販売した和紙デニムを使用したマスクも好調だった。なお、6月1日からは全店舗で営業を再開している。

■スノーピーク <7816>  1,179円 (+67円、+6.0%)

スノーピーク <7816> が急反発し年初来高値を更新した。3日付の日本経済新聞朝刊で「新型コロナウイルス下でのレジャーとして、キャンプや登山などのアウトドアが注目されている」と報じられており、キャンプ用品を手掛ける同社が関連銘柄として物色されたようだ。記事によると、海外旅行などに制限があるのに対して、感染リスクが低い屋外で手軽に非日常を楽しめることが背景にあるという。また、記事中で今年3月にキャンプ市場に本格参入したと紹介されているゴールドウイン <8111> も5日ぶりに反発した。

■日本オラクル <4716>  13,420円 (+680円、+5.3%)

日本オラクル <4716> が続急伸。大和証券が2日付で投資評価を「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」へ、目標株価を8800円から1万4700円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、クラウドの需要拡大に採算改善が加わり、累積的に増収増益が続くとの見方を示している。会社側は新型コロナウイルスのダメージを織り込むが、過度に慎重と考えている。21年5月期下期以降は、コロナ対策の企業側サーバー強化や企業システムのプライベートクラウドシフト、政府補正予算に伴うデジタルガバメント需要が、業績を押し上げると予想。また、国際的な超低金利下で、構造的な安定成長と1%強の配当利回りが期待できる同社株は、債券代替的な投資需要としても応えることができるとしている。

■大有機 <4187>  2,549円 (+129円、+5.3%)

大阪有機化学工業 <4187> が5日ぶりに反発。2日の取引終了後に発表した第2四半期累計(19年12月-20年5月)連結決算が、売上高143億4200万円(前年同期比1.1%増)、営業利益23億8400万円(同35.2%増)、純利益16億9200万円(同26.8%増)と大幅営業増益となったことが好感された。化成品・機能化学品の販売が減少した一方、半導体材料を中心に電子材料の販売が好調に推移したことが売上高・利益を押し上げた。また、原油安などで原燃料価格が下がったこともプラスに働いた。なお、20年11月期通期業績予想は、売上高296億4300万円(前期比3.5%増)、営業利益37億円(同1.0%増)、純利益26億6000万円(同12.4%減)の従来見通しを据え置いている。

■カルナバイオ <4572>  1,452円 (+73円、+5.3%)

カルナバイオサイエンス <4572> [JQG]が急反発。3日の寄り前、炎症性免疫疾患を対象として開発を進めているBTK阻害剤AS-0871に関して、健康成人を対象とした第1相臨床試験の被験者スクリーニングを開始したと発表しており、これが好材料視された。同試験はオランダで実施され、最大で延べ64人の被験者を対象に安全性、忍容性、薬物動態及び副次的に薬力学を評価するとしている。

■Hamee <3134>  1,715円 (+78円、+4.8%)

Hamee <3134> が大幅反発。3日前引け後に、クラウド型ECプラットフォーム「ネクストエンジン」の拡張機能として、人工知能(AI)全自動メルマガ運用アプリ「manekine(マネキネ)」のリリースに向けたクローズドβテストを開始したと発表しており、これが好感された。同アプリは、同社がこれまで培ってきた「レコメンドメール自動配信」アプリの技術や、ネクストエンジンサービスの提供によって蓄積されたノウハウを活用して開発したもので、AIがEC運営者に代わってメルマガの運用を行うというもの。βテスト期間は7月16日までで、正式リリースは7月27日を予定。同社では正式リリース日が決定次第、改めてアプリの詳細を発表するとしている。

■スシローGH <3563>  2,381円 (+105円、+4.6%)

スシローグローバルホールディングス <3563> が9日ぶりに反発。同社は2日、6月度の月次情報を公表。既存店売上高は前年同月比2.1%減となり、4月(44.4%減)や5月(18.6%減)から減収率が縮小傾向にあることが好感されたようだ。既存店の客数が前年同月比10.8%減(5月は34.6%減)に改善したことや、既存店客単価が同9.8%増(5月は24.5%増)となったことが寄与した。なお、全店ベースの売上高は同3.1%増と4ヵ月ぶりに前年実績を上回った。

■マクビープラ <7095>  4,290円 (+190円、+4.6%)

Macbee Planet <7095> [東証M]が4日ぶり大幅反発。2日の取引終了後、サイバーセキュリティクラウド <4493> [東証M]とサイバーセキュリティーに関するテクノロジーや攻撃検知ビッグデータを活用したマーケティングサービスの共同開発を実施すると発表しており、これが好材料視された。今回の取り組みでは、サイバーセキが保有する1兆3000億件を超えるサイバー攻撃に関するビッグデータなどとマクビープラが展開するサービスとを融合。これにより、サイバーセキュリティー機能を搭載したマーケティングサービスの開発や、Web接客において不正なアクセスを排除しデータ分析精度の向上させるサービス開発などを目指すという。

■エムスリー <2413>  4,675円 (+200円、+4.5%)

エムスリー <2413> が3日ぶりに大幅反発。SMBC日興証券は2日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価を2800円から5000円に引き上げた。製薬企業マーケティングや診察現場でのデジタルトランスフォーメーション(DX)は新型コロナウイルスの感染拡大で加速し、遅々として進まなかった業界の構造改革に弾みがつくと予想。同社は市場規模の拡大と競争優位性から事業成長を享受できるポジションに位置する、とみている。特に「主力のMR君ファミリーの受注拡大加速」「海外、新規事業の潜在成長力の顕在化」「オンライン診療を含む、対一般消費者向けサービスラインナップの拡充」が株価上昇のカタリストになるとみている。

■任天堂 <7974>  50,020円 (+1,730円、+3.6%)

任天堂 <7974> が大幅続伸。日本でも新型コロナウイルス感染第2波への警戒感が高まるなか、外出自粛の動きが改めて巣ごもり消費を活発化させるとの思惑から、ニンテンドースイッチとその関連ソフトで需要を取り込む同社にマーケットの視線が向いている。大ヒットしている「あつまれ どうぶつの森」だが、ゲーム総合情報メディア「ファミ通」によるとパッケージ版の国内推計累計販売本数は今年3月20日~6月28日までで500万本を超えたことが伝えられている。今後も同商品の販売は大きく伸びることが予想されており、株価面でも追い風材料となった。

■SBG <9984>  5,778円 (+148円、+2.6%)

ソフトバンクグループ <9984> が目先筋の売り物をこなし4日続伸と上値基調を継続、2月につけた年初来高値5871円も視界に入る段階にある。前日2日は東証1部上場企業のなかで断トツの売買代金をこなしたが、3日も寄り付きから高水準の買いを集めマーケットの注目度は高い。前日に同社が出資する米保険スタートアップのレモネードが米国株市場に上場、人工知能(AI)を活用したインシュアテック企業として市場の関心は高く、株価も人気化。SBGの株価を後押しする材料となった。

■ラクスル <4384>  2,859円 (+60円、+2.1%)

ラクスル <4384> が4日ぶり反発。3日昼ごろ、同社が運営する広告のプラットフォーム「ノバセル」について、デジタルマーケティング領域へのサービス拡張を行うと発表しており、これが好感された。ノバセルの運用型テレビCMと相性の良いデジタル施策をかけ合わせることで、より専門性が高く、効果を追求したマーケティングサポートが可能になる。なお、これに伴いデジタルホールディングス <2389> 傘下のオプト、ソウルドアウト <6553> との提携を開始しているという。

※3日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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