株価指数先物【引け後コメント】ナイトセッションでは米非製造業景況指数の改善に関心が集まる

市況
2020年7月6日 17時15分

大証9月限

日経225 22650 +370 (+1.66%)

TOPIX 1572.0 +20.0 (+1.28%)

日経225先物は、前日比370円高(+1.66%)の2万2650円で取引を終了。米国市場が3連休だった影響や週末の欧州市場の弱い流れを受けて手掛かり材料に欠けるなか、日経225先物の寄り付きは2万2260円とシカゴ先物清算値(2万2190円)を上回って始まった。寄り付き直後に2万2240円を付けたが、これが本日の安値となり、寄り付き後早い段階で25日移動平均線を捉えた。25日線レベルでいったんは強弱感が対立する場面がみられたが、同線を突破するとショートカバーの流れが強まっている。さらに、上海指数やハンセン指数が大きく上昇したほか、グローベックスのNYダウ先物の強い値動きなども支援材料となり、前引けにかけて2万2630円まで上げ幅を広げた。

ランチタイムは2万2600円を挟んでのもみ合いが続いていたが、上海指数やハンセン指数は後場に入っても強い値動きが続いており、大引けにかけては再びショートカバーを迫られる形となり、2万2710円まで上げ幅を広げた。現物の引け後はポジション調整とみられる売りからやや上げ幅を縮めているが、終日強含みの相場展開だった。

東証1部の出来高は10億株を若干上回っているが、依然として薄商いの状況の中を日経225型の断続的なバスケット買いが日経平均を押し上げる形となった。また、セクターでは海運や機械、非鉄金属など、中国関連として位置づけられているセクターの強さが目立っており、上海指数の上昇が大きく影響したようである。

ナイトセッションについては、連休明けの米国市場の動向が大きく影響することになるだろう。グローベックスのNYダウ先物は現時点で350ドルほど上昇して推移している。この流れを引き継ぐことが期待されるほか、経済指標では6月のISM非製造業景況指数が予定されている。大方の予想は判断の分かれ目となる50を回復するとみており、予想通りの結果となれば支援材料になるだろう。

日経225先物は一気に足元での保ち合いレンジ上限レベルであった2万2700円を捉えてきており、米国の動向次第ではレンジ突破による一段のショートカバーに向かわせる可能性はありそうだ。もっとも、新型コロナウイルスに関連した報道などが重荷となるほか、今後控えているETFに絡んだ売り需要も警戒されやすく、レンジ上限レベルでは強弱感が対立しやすいだろう。

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