話題株ピックアップ【昼刊】:ハニーズHD、SBI、イオンモール

注目
2020年7月8日 11時42分

■HIOKI <6866>  3,165円  +346 円 (+12.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位

HIOKI<6866>が急騰。7日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(1~6月)連結業績について、売上高が102億5000万円から106億7000万円(前年同期比9.0%減)へ、営業利益が11億7000万円から15億8000万円(同4.4%減)へ、最終利益が8億9000万円から12億4000万円(同0.6%減)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。新型コロナウイルス感染症の影響が計測器需要にも大きな影響が出ているものの、5G関連の設備投資の増加や中国経済の回復傾向などが追い風となり、計画を上回った。

■ハニーズHD <2792>  1,134円  +39 円 (+3.6%)  11:30現在

ハニーズホールディングス<2792>は大幅高で3日続伸している。7日の取引終了後に発表した21年5月期の業績予想で、連結経常利益が前期比68.2%増の42億円に回復する見通しを示しており、これが好材料視されているようだ。今期は新型コロナウイルスからの売り上げ回復を最優先課題とし、既存店売上高12.9%増を計画する。生産のASEANシフトで低価格・高品質商品の供給体制を強化するほか、好調なEC事業の拡大に注力する方針だ。なお、業績見通しは上期に事業活動が徐々に回復し、下期には正常化する仮定のもとに算出している。一方、年間配当は前期比10円減の30円に減配する計画とした。同時に発表した20年5月期の同利益は前の期比46.4%減の24億9700万円だった。

■SBIホールディングス <8473>  2,306円  -121 円 (-5.0%)  11:30現在

SBIホールディングス<8473>が4日ぶりに急反落。7日取引終了後に700億円のユーロ円建転換社債 (CB)型新株予約権付社債を発行すると発表しており、CBの株式転換による1株当たり利益の希薄化が懸念された。同CBは満期償還日が2025年7月25日の5年債。転換価格は前日終値を20.02%上回る2913円で決まった。潜在株式による希薄化率は10.41%となる。調達資金は海外企業の株式取得に絡む出資金や、国内外企業への投資資金などに充てる。

■イオンモール <8905>  1,371円  -51 円 (-3.6%)  11:30現在

イオンモール<8905>は続落。同社は7日取引終了後、未定としていた21年2月期連結業績予想を公表した。売上高に相当する営業収益は2800億円(前期比13.6%減)で最終損益は40億円の赤字(前期は342億3900万円の黒字)を見込んでいる。2002年の株式上場以来、最終赤字への転落は初めて。新型コロナウイルス感染拡大によるモールの一時休業期間中の固定費などを特別損失として計上することなどが響く。なお同時に発表した第1四半期(3~5月)の営業収益は527億9000万円(前年同期比34.6%減)、最終損益は134億7600万円の赤字だった。

■メガチップス <6875>  2,032円  -62 円 (-3.0%)  11:30現在

メガチップス<6875>は反落している。7日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、営業利益を27億円から32億円(前期比3.3倍)へ、純利益を4億円から18億円(前期17億9200万円の赤字)へ上方修正したが、目先の材料出尽くし感から売られているようだ。米サイタイム社が連結子会社から持ち分法適用関連会社になるのに伴い、売上高は605億円から550億円(前期比16.4%減)へ下方修正したが、第2四半期以降ののれん及び無形固定資産の償却費の見込み額を減額し、持ち分法投資損益として営業費用から営業外費用への変更を反映したことが寄与した。

■三菱UFJ <8306>  422.7円  -2.9 円 (-0.7%)  11:30現在

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクや第一生命ホールディングス<8750>など生保に売りが先行している。前日の米国株市場では、感染拡大の続く新型コロナウイルスに対する懸念が強まるなか景気回復への期待感が後退、米長期金利の低下に呼応する形でゴールドマン・サックスやJPモルガンなどの大手金融株への売りが目立つ展開となった。前日終値時点で米10年債利回りは0.645%と6月29日以来の水準まで低下した。東京市場でもこの流れを引き継ぎ、米国事業を展開する大手銀行や生保株に下げ圧力が働いている。

■ケミプロ化成 <4960>  294円  +80 円 (+37.4%) ストップ高買い気配   11:30現在

保土谷化学工業 <4112>  4,910円  +700 円 (+16.6%) ストップ高   11:30現在

ケミプロ化成<4960>はストップ高の294円水準でカイ気配となっている。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「米アップルは2020年後半に発売するスマートフォン『iPhone』の全新機種に高精細で軽量の有機ELパネルを採用する見通しだ」と報じられており、有機EL材料を手掛ける同社や保土谷化学工業<4112>などに思惑的な買いが向かっているようだ。

■アマガサ <3070>  493円  +80 円 (+19.4%) ストップ高買い気配   11:30現在

アマガサ<3070>が寄り付き大量の買い注文に値がつかず、気配値のまま水準を切り上げている。同社はカジュアル系婦人靴の企画・販売を手掛ける。業績は低迷を余儀なくされているが、EC事業との連携を行い収益改善を図っている。7日取引終了後、インドネシアで自社製品を販売するため、同国のEC企業と業務提携契約を締結することを発表、これを材料視する買いを呼び込む格好となった。同社株は株主優待制度拡充の発表を材料に6月25日にストップ高に買われる人気となったが、その後も売り物をこなし株価は下値を切り上げていた。信用買い残も枯れた状態にあり株価は大勢2段上げの様相をみせている。

■ユニフォームネクスト <3566>  1,313円  +213 円 (+19.4%) 一時ストップ高   11:30現在

ユニフォームネクスト<3566>が急騰し一時ストップ高の1400円に買われている。7日の取引終了後に発表した6月度の月次業績速報で、売上高が前年同月比36.7%増と7カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。

■オウケイウェイヴ <3808>  521円  +80 円 (+18.1%) ストップ高   11:30現在

オウケイウェイヴ<3808>がストップ高。米国の有力データ分析企業であるパランティア・テクノロジーズが6日に米証券取引委員会(SEC)に新規株式公開(IPO)を申請した、と伝わったことが好感された。同社は18年10月にパランティア社に出資するとともに、情報セキュリティ分野での協業による戦略的事業展開を行うことを発表している。パランティア社はビッグデーター分析に関わる分野ではユニコーンと呼ばれる有力スタートアップ企業であり、米国でIPOすれば人気化も予想される。このため、この日はOKウェイヴの保有株の含み益拡大を期待する買いが流入している。

■買取王国 <3181>  777円  +100 円 (+14.8%) ストップ高   11:30現在

買取王国<3181>がストップ高。7日の取引終了後に発表した6月度の月次売上概況で、既存店売上高が前年同月比3.3%増と4カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。工具・高級時計・ホビーをはじめとして、多くの商材が順調に推移した。なお、全店売上高は同8.5%増だった。

■マネパG <8732>  223円  +25 円 (+12.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

マネーパートナーズグループ<8732>は急反騰。7日の取引終了後、子会社のコイネージが暗号資産交換業者として登録されたことを発表しており、これが好感されている。コイネージが取り扱う暗号資産はビットコインで、今月中にサービス提供を開始する予定としている。なお、同社の連結業績に与える影響は、開業後はコイネージ単独での販管費が月額3000万円程度増加する見込みだが、開業1年程度で単月黒字化を見込んでいる。

■TOKYO BASE <3415>  373円  +41 円 (+12.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位

TOKYO BASE<3415>が大幅反発している。7日の取引終了後に発表した6月度の月次売上速報で、全社売上高が前年同月比11.5%増と6カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。実店舗が同5.6%増となったほか、ECが同21.4%増となったことが牽引した。なお、既存店売上高は同3.2%減となり、4月の同52.8%減、5月の同41.8%減に比べて改善した。

■宝&CO <7921>  2,105円  +205 円 (+10.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位

TAKARA & COMPANY<7921>が急伸、年初来高値を更新している。7日の取引終了後に発表した21年5月期連結業績予想で、売上高265億円(前期比38.6%増)、営業利益25億円(同11.2%増)、純利益16億円(同2.9%増)と3期連続で営業最高益更新を見込むことが好感されている。主力のディスクロージャー関連事業で「株主との対話」を目的とした情報開示の充実に則した専門性の高い印刷物やコミュニケーションツールの提供、決算・開示支援に関連したコンサルティングサービスに注力する。また、3月に連結子会社化したサイマル・インターナショナルも寄与する見通しだ。なお、20年5月期決算は、売上高191億1600万円(前の期比4.7%増)、営業利益22億4700万円(同26.3%増)、純利益15億5500万円(同25.8%増)だった。

■アスカネット <2438>  1,694円  +159 円 (+10.4%)  11:30現在

アスカネット<2438>が続急伸している。この日、同社が開発した空中結像を可能にするプレート(ASKA3Dプレート)を活用した非接触受付機が、くら寿司<2695>が展開する回転寿司チェーン「無添くら寿司」店舗での実証実験に採用されたと発表しており、これが好感されている。ASKA3Dプレートを活用した非接触タッチパネルは、従来のタッチパネルとは異なりウイルス、指紋、手油などが端末に付着することなく衛生的に利用できるのが特徴。今回の実証実験では「無添くら寿司 新世界通天閣店」で、従来の受付機とASKA3Dプレートを活用した非接触操作タッチパネルの衛生性・安全性に対する実験を行う予定。同社では、「無添くら寿司」店舗での設置拡大に期待しているという。

●ストップ高銘柄

ジオマテック <6907>  457円  +80 円 (+21.2%) ストップ高   11:30現在

小島鉄工所 <6112>  742円  +100 円 (+15.6%) ストップ高   11:30現在

フルッタフルッタ <2586>  763円  +100 円 (+15.1%) ストップ高買い気配   11:30現在

LAホールディングス <2986>  779円  +100 円 (+14.7%) ストップ高   11:30現在

など、9銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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