伊藤智洋が読む「日経平均株価・短期シナリオ」 (7月10日記)

市況
2020年7月10日 8時45分

日経平均株価は、昨晩のNYダウが下げた流れを映して、本日の寄り付き値が下放れて始まる公算です。

本日の寄りつきでの下放れは、7月7日の高値が強い抵抗になっていることを示すサインになります。つまり、本日の下げは、6月9日の高値が戻り高値となった後の下降局面へ入っている可能性のある状況を示しています。

弱気の見方が正しければ、今後は、2万円の節目を目指すと考えられます。下げ余地が十分にあり、弱気の流れを確認したばかりのため、本日は、一気に6月29日の安値2万1969円へ接近する程度まで下げると考えられます。

その場合、寄り付き後、すぐに本日の最高値をつけて、下げの流れへ入る公算です。

なお、強気の可能性がまったくなくなったわけではありません。

現時点では、6月17日以降の動きが上昇途中のボックス型中段もちあいである可能性

を残しています。

その場合、本日は、7月6日の安値2万2325円を維持する格好で下値堅く推移して、週明け後、一気に7日の高値2万2742円を超える動きになる公算です。

強気の展開になるなら、午前中に本日の安値をつけて、午後に価格が上昇を開始して、引け値が2万2325円以上の値位置となると考えられます。

本日は、積極的に下げる可能性のある日のため、下げないことが下値堅さを示唆します。

情報提供:パワートレンド=伊藤智洋のPower Trend

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【伊藤智洋 プロフィール】

1996年に投資情報サービス設立。メールマガジン、株価、商品、為替の市況をネット上で配信中。最新刊「勝ち続ける投資家になるための 株価予測の技術[決定版]」(日本実業出版社)、「儲かる! 相場の教科書 ローソク足チャート 究極の読み方・使い方」(日本実業出版社)など著書多数。

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