今日の為替市場ポイント:国内外でのウイルス感染拡大で円売り抑制も

通貨
2020年7月10日 8時45分

9日のドル・円は、東京市場では107円18銭から107円36銭まで反発。欧米市場でドルは107円40銭まで買われた後に107円10銭まで反落し、107円20銭で取引終了。

本日10日のドル・円は、主に107円台で推移か。国内外でウイルス感染は拡大しており、リスク選好的な円売りは抑制されるとみられる。

来週は、為替相場の動向に大きな影響を及ぼす可能性がある経済指標の発表やイベント開催が多く予定されている。7月16日発表予定の中国の4-6月期国内総生産(GDP)に対する市場の関心は高いようだ。中国の5月、6月の製造業と非製造業のPMIはいずれも50を上回っており、4-6月期の経済成長率は前年同期比でプラスとなる可能性が高いとみられる。ただし、アジア諸国や欧米経済の回復が遅れた場合、7-9月期以降の成長ペースは鈍化する可能性がある。

なお、日本銀行の黒田総裁は9日に開かれた支店長会議で、「景気の現状は新型コロナウイルス感染症の影響により、極めて厳しい状態にある」との見方を示した。15日開催の金融政策決定会合で金融政策の現状維持が決定される見込みだが、黒田総裁は「感染拡大の影響の収束とともに、ペントアップ需要(抑制されていた需要)の顕在化する」との見方も伝えており、今回の政策決定会合でこの見通しについて議論される可能性がある。

《CS》

提供:フィスコ

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