今日の為替市場ポイント:米雇用情勢の悪化を警戒してドル買い抑制も

通貨
2020年7月24日 9時07分

23日のドル・円は、東京市場では107円20銭から107円07銭まで下落。欧米市場でドルは107円23銭から106円71銭まで反落し、106円85銭で取引終了。

本日24日のドル・円は、主に106円台後半で推移か。米雇用情勢のさらなる改善は当面期待できないとの見方が浮上しており、短期的にリスク選好的なドル買い・円売りは抑制される可能性がある。

23日に発表された米週間新規失業保険申請件数は、市場予想に反して増加した。この結果を受けて、雇用情勢の悪化を警戒した安全逃避的な債券買いが観測された。7月18日週の新規失業保険申請件数は、141.6万件で市場予想の130万件程度を上回った。新規失業保険申請件数は4月以降、減少が続いていたが、増加に転じたことから、雇用情勢のさらなる改善は当面期待できないとの見方が浮上している。また、米中関係の悪化も懸念されており、米政府がテキサス州ヒューストンにある中国総領事館の閉鎖を命じたことに対して、中国政府は24日に対抗措置を発表する可能性が高いとみられており、リスク回避的な取引拡大につながるとみられている。

《FA》

提供:フィスコ

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