中外薬が朝高後に値を消す、海外売上高の拡大で上期最終は5割増益
中外製薬<4519>は朝高後、値を消す展開となっている。27日の取引終了後に発表した20年12月期上期(1~6月)の連結決算(国際会計基準)は、売上収益3681億2000万円(前年同期比14.9%増)、最終利益1022億9300万円(同47.7%増)に拡大して着地した。
新型コロナウイルス肺炎を対象とした臨床試験用を含む「アクテムラ」のロシュ(スイス)向け輸出が増加したほか、血友病治療薬「ヘムライブラ」の通常出荷価格によるロシュ向け輸出の開始も寄与し、海外販売が大きく伸びた。また、ヘムライブラに係るロイヤルティー収入などの大幅な増加に加え、一時金収入の発生も収益を押し上げた。