JTが大幅反発、たばこ値上げを好材料視
JT<2914>が大幅高で10日ぶりに反発している。10月1日のたばこ税増税に伴い、224銘柄の小売定価改定の申請を財務大臣に対して行ったと発表しており、これが好材料視されている。1箱当たり主に50円の値上げとなり、主力ブランドの1つ「メビウス」は現在の490円から540円に上がることになる。
同時に、20年12月期の連結業績予想について、売上高を2兆1800億円から2兆100億円(前期比7.6%減)へ、営業利益を4710億円から4220億円(同16.0%減)へ、純利益を3050億円から2860億円(同17.9%減)へ下方修正した。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、たばこ事業の数量前提を修正したほか、加工食品事業の外食向け需要減を見込む。また、新興国通貨の下落を受け想定為替レートを見直したことも響く。
なお、第2四半期累計(1~6月)連結決算は、売上高1兆302億1800万円(前年同期比2.7%減)、営業利益2519億8900万円(同19.1%減)、純利益1724億9500万円(同23.8%減)だった。