前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

注目
2020年8月6日 5時20分

■山パン <2212>  1,658円 (-198円、-10.7%)

東証1部の下落率トップ。山崎製パン <2212> が3日ぶり急反落。株価は一時、前日4日に比べ約11%安と3日ぶりに値を下げた。同社は4日取引終了後、20年12月期の連結純利益を従来予想の150億円から97億円に減額修正することを発表した。新型コロナウイルスの感染拡大で、コンビニエンスストアやベーカリー向けの販売が落ち込んだことなどが響いた。同時に発表した第2四半期(1-6月)の同利益は前年同期比37.6%減の48億9900万円だった。

■NOK <7240>  1,097円 (-108円、-9.0%)

東証1部の下落率2位。NOK <7240> が3日ぶり急反落。4日大引け後に決算を発表。「非開示だった今期経常は赤字転落、未定だった配当は12.5円減配」が嫌気された。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は82.3億円の赤字(前年同期は31.4億円の赤字)に赤字幅が拡大した。業績悪化に伴い、従来未定としていた今期の上期配当を12.5円(前年同期は25円)実施するとし、従来未定としていた下期配当も12.5円実施する方針とした。年間配当は前期比12.5円減の25円に減配となる。

■ヤマハ <7951>  4,875円 (-395円、-7.5%)

東証1部の下落率4位。ヤマハ <7951> が3日ぶり急反落。4日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。「非開示だった今期税引き前は50%減益、未定だった配当は66円実施」が嫌気された。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前損益は17.3億円の赤字(前年同期は110億円の黒字)に転落した。同時に、従来未定としていた今期の上期配当を33円(前年同期は33円)実施するとし、従来未定としていた下期配当も33円実施する方針とした。年間配当は66円となる。

■オイレス <6282>  1,315円 (-106円、-7.5%)

東証1部の下落率5位。オイレス工業 <6282> が3日ぶり急反落。4日大引け後に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は赤字転落で着地」が嫌気された。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は0.1億円の赤字(前年同期は13.4億円の黒字)に転落した。

■ブラザー工業 <6448>  1,659円 (-98円、-5.6%)

ブラザー工業 <6448> が3日ぶり急反落。4日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。「非開示だった今期税引き前は54%減益、未定だった配当は26円減配」が嫌気された。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益は前年同期比47.5%減の94.6億円に落ち込んだ。業績悪化に伴い、従来未定としていた今期の上期配当を17円(前年同期は30円)実施するとし、従来未定としていた下期配当も17円実施する方針とした。年間配当は前期比26円減の34円に減配となる。

■グンゼ <3002>  3,750円 (-210円、-5.3%)

グンゼ <3002> が3日ぶり急反落。4日大引け後に決算を発表。「非開示だった今期経常は34%減益、未定だった配当は115円実施」が嫌気された。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比67.6%減の5.6億円に大きく落ち込んだ。同時に、従来未定としていた期末一括配当は115円(前期は115円)実施する方針とした。

■SUBARU <7270>  2,053.5円 (-66.5円、-3.1%)

SUBARU <7270> が3日ぶりに反落。5日は全体相場が下落したほか、為替が円高基調となったことから売りが先行。同社は4日取引時間中に決算発表を行ったが、アナリストからはその内容を「ややポジティブ」と前向きに評価する見方も出た。第1四半期(4-6月)の連結営業損益は156億7100万円の赤字だったが、400億円前後の赤字を見込んでいた市場予想は上回った。20年12月期の同損益は前期比62%減の800億円の黒字の予想とし、利益は確保される見込み。さらに、年間配当は56円(前期比44円減)を計画しており、今年度の有配予想を打ち出したことも評価された。

■ABCマート <2670>  5,490円 (-130円、-2.3%)

エービーシー・マート <2670> が3日ぶりに反落。4日の取引終了後に発表した7月度概況で、既存店売上高が前年同月比9.1%減と6ヵ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。前年に比べ祝日が1日多い曜日並びだったものの、新型コロナウイルスの感染が再び拡大してきたことや、商業施設のサマーセールが相次いで中止となった影響で、客数が同8.2%減となったことが響いた。また商品面では、梅雨が長引き、気温が低めであったことから、サンダルを中心とした夏物の需要が低下した。

■アダストリア <2685>  1,471円 (-29円、-1.9%)

アダストリア <2685> が続落。4日の取引終了後に発表した7月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比19.9%減と10ヵ月連続で前年実績を下回り、6月の同0.1%減から減収率が拡大したことが嫌気された。梅雨明けの遅れや豪雨などの全国各地における天候不順に加えて、新型コロナウイルス感染者数の増加に伴う外出自粛などで、客数が同23.0%減となったことが響いた。なお、全店売上高は同19.9%減だった。

※5日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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