参加者が限られ個人主体の中小型株への資金流入に【クロージング】

市況
2020年8月18日 16時06分

18日の日経平均は下落。45.67円安の23051.08円(出来高概算9億7000万株)で取引を終えた。米国市場でのハイテク株物色の流れが意識されたがインパクトは限られ、寄り付き直後につけた23128.18円を高値にその後は弱含みの展開となり、前場半ばには22948.89円と節目の23000円を割り込む場面もみられた。後場は日銀のETF買い入れが意識される中で23000円を回復したが、狭いレンジでのこう着相場が続いた。一方で、個人主体の売買は活発であり、マザーズ指数は3%を超える上昇となっている。

東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは、鉱業が2%を超える下落となった他、空運、鉄鋼、保険、銀行、非鉄金属が冴えない。半面、任天堂<7974>の強い値動きからその他製品が上昇率トップ。小売、食料品、建設、サービスがしっかり。指数インパクトの大きいところでは、エムスリー<2413>、東エレク<8035>が堅調。一方で、TDK<6762>、ソフトバンクG<9984>、アドバンテスト<6857>、エーザイ<4523>が冴えない。

日経平均は一先ず終値では23000円をキープしたが、連日で10億株を下回る薄商いの中であり、引き続き先物主導のインデックス売買に振らされやすい需給状況だろう。ナスダック上昇のインパクトも限られており、市場参加者が限られている状況が窺えることから、目先的には個人主体の中小型株への資金流入に向かいやすく、直近IPOなどへ値幅取り狙いの資金が集中しやすい。レーバーデー明けまでは米国の追加経済対策の進展は期待しづらいほか、米中閣僚級協議が延期となっているため、米中対立への行方も見極めづらいところ。もっとも、これらに関するニュースフローが飛び出しにくいこともあり、大きなトレンドも出難いだろう。

そのため、短期的な仕掛け的な動きに振られやすいものの、カバーの動きも早いと考えられ、引き続き23000円処での底固めを見極めることになりそうだ。それまでは中小型株への物色を中心とした材料株物色に向かわせることになる。とはいえ、連日で強い値動きをみせている銘柄などはいったん値動きが鈍ると資金の逃げ足が速まることになる。主力的な銘柄が値崩れを起こす局面では他の銘柄へも影響を及ぼすため、フットワークが重要になりそうだ。

《CN》

提供:フィスコ

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