前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

注目
2020年8月27日 5時20分

■No.1 <3562>  2,090円 (+400円、+23.7%) ストップ高

No.1 <3562> [JQ]がストップ高。26日正午ごろ、21年2月期の連結業績予想について、売上高を91億8600万円から112億1000万円(前期比27.1%増)へ、営業利益を3億7700万円から5億6300万円(同56.0%増)へ、純利益を2億6800万円から4億400万円(同51.9%増)へ上方修正したことが好感された。情報セキュリティー機器並びにテレワーク関連機器の商品企画力に強みのあるアレクソンを子会社化し、7~2月の8ヵ月間の損益を連結することが要因という。

■ログリー <6579>  4,065円 (+700円、+20.8%) ストップ高

ログリー <6579> [東証M]がストップ高。25日の取引終了後、子育てビッグデータのコズレ(東京都千代田区)との協業を開始したと発表しており、これが好材料視された。今回の協業により、ログリーのネイティブ広告プラットフォーム「LOGLY lift(ログリーリフト)」で、コズレが保有する子育てナレッジシェアメディア「COZREマガジン(コズレマガジン)」の講読履歴データ(DMP)を活用することで、子育て層に向けた広告配信が可能になり、効率的な販促やアクション創出に貢献するという。また、子育て世帯層への広告配信により広告主の求めるユーザーに精度高くリーチすることが可能となるとしている。

■日本情報C <4054>  2,676円 (+391円、+17.1%)

日本情報クリエイト <4054> [東証M]が急反騰。26日付の日本経済新聞朝刊で、「インターネットを使った『非対面』による不動産仲介を初年度300社に導入を目指す」と報じられており、これが好材料視された。同社の非対面サービスは、5月に提供開始した集客・内見・入居申し込み・重説業務を非対面で完結できるオンライン接客システム。記事によると新型コロナウイルスの感染拡大防止で引き合いが増えているとしており、既に200社以上が導入済みという。

■三光産業 <7922>  318円 (+46円、+16.9%) 一時ストップ高

三光産業 <7922> [JQ]が一時ストップ高に買われた。25日に、恵安(東京都豊島区)と高性能ナノAGフィルターを採用した日本製マスク「ナノAG+AIRマスク」を共同開発し、10月から販売を開始する予定だと発表しており、これが好材料視された。「ナノAG+AIRマスク」は材料メーカーとの共同開発を行ったオリジナル素材を採用し、フィルター性能はもちろん、抗菌・防臭効果と呼吸のしやすさを追求、そして紫外線も99%カットできる不織布三層構造の使い捨てマスクという。ふつうサイズと小さいサイズの二種類で展開し、販売予定価格は50枚入り2280円、7枚入り450円(いずれも税別)としている。

■GAテクノ <3491>  7,300円 (+1,000円、+15.9%) ストップ高

GA technologies <3491> [東証M]がストップ高。25日の取引終了後、経済産業省と東京証券取引所が選ぶ「デジタルトランスフォーメーション銘柄」(DX銘柄2020)に初選出されたと発表しており、これを好感する買いが入った。DX銘柄(旧攻めのIT経営銘柄)は経産省と東証が中長期的な企業価値の向上や競争力の強化といった視点から、新たな価値の創造、経営革新、収益水準・生産性の向上をもたらす積極的なIT利活用に取り組んでいる企業を選定するもの。今回の選定では、同社の不動産取引に係る包括的なデジタル化が実現することによる顧客体験の向上や、業務の生産性向上に加え、新規ビジネス及び抜本的なビジネスモデルの変革を創造する組織・制度などが評価されたとしている。

■朝日ラバー <5162>  729円 (+100円、+15.9%) ストップ高

朝日ラバー <5162> [JQ]がストップ高。26日付の化学工業日報で、「医療用ゴム製品が好調だ」と報じられており、これが好材料視された。同事業は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けず全般的に受注は堅調のもようで、第1四半期(4-6月)売上高は前年同期比15.5%増の3億2200万円を計上し、通期でも前期比4%増の12億3600万円を見込む。記事によると、採血用・薬液混注用ゴム栓を主力とする医療回路製品の適用範囲が拡大していることに加えて、昨秋量産を開始した新規品の受注増が貢献し、8月には白河第二工場(福島県白河市)に採血用・薬液混注用ゴム栓の生産体制を移設して増産体制を整えるとしており、業績の牽引役となることが期待されている。

■大戸屋HD <2705>  2,954円 (+254円、+9.4%)

大戸屋ホールディングス <2705> [JQ]が急反発。同社に対するTOBを実施しているコロワイド <7616> が25日の取引終了後、TOB期限を従来の8月25日から9月8日まで延長すると発表し、また買い付け予定数の下限を187万2392株から151万138株に引き下げるとしており、これらが好材料視された。

■タカショー <7590>  685円 (+58円、+9.3%) 一時ストップ高

東証1部の上昇率6位。タカショー <7590> が一時ストップ高に買われ、年初来高値を更新した。25日の取引終了後、21年1月期の連結業績予想について、営業利益を7億円から10億1000万円(前期比90.2%増)へ、最終利益を3億円から6億4000万円(同3.2倍)へ上方修正したことが好感された。上期において、前年の消費税増税の反動による新設住宅着工数の減少や新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けプロユース部門の売り上げが減少傾向にあることから、売上高は191億4500万円から184億円(同6.0%増)へ下方修正したものの、外出自粛などによるライフスタイルの変化に伴い、家庭菜園やリビングガーデンのニーズが高まったことや、営業活動における経費の削減などにより利益を上方修正するという。また、利益の上方修正に伴い、期末一括配当予想を10円から13円に引き上げるとあわせて発表しており、これも好材料視されたようだ。なお、前期実績に対しては3円の増配になる予定だ。

■アクリート <4395>  939円 (+76円、+8.8%)

アクリート <4395> [東証M]が急反発。26日午後1時ごろ、ビッグデータと機械学習人工知能(AI)を用いて、不正利用などの特定・防止をより強固にするスコアリングサービス「スコアpowered by TeleSign」の提供を開始したと発表しており、これが好感された。同サービスは、コミュニケーションプラットフォームサービス大手の米テレサイン(カリフォニア州)と販売契約を締結してサービスを提供するもので、SMS(ショートメッセージサービス)配信時の個人認証の際に、より精度の高い不正利用などの特定・防止を強固にする。テレサイン社が保有するビッグデータを採用し、アルゴリズムを訓練する機械学習AIを適用することで、これまで以上に詐欺や高リスクな電話番号の検出機能の効果と精度を高めたのが特徴という。

■KNTCT <9726>  965円 (+76円、+8.6%)

東証1部の上昇率8位。KNT-CTホールディングス <9726> が続急伸。公明党の山口那津男代表が25日の記者会見で、「Go To トラベル」に関し、東京発着分を追加するよう政府に検討を求めたことを受けて、旅行関連への関心が高まっているようだ。また、西村康稔経済再生大臣も26日の衆院内閣委員会で、東京の追加を、9月の政府の分科会で判断する考えを示しており、客数の多い東京発着を追加することによる旅行需要の押し上げ効果が期待されている。なお、アドベンチャー <6030> [東証M]やエイチ・アイ・エス <9603> なども同様に買われた。

■有機薬 <4531>  359円 (+25円、+7.5%)

有機合成薬品工業 <4531> が急反発。26日の午前中、「ミトコンドリア機能活性化剤」に関する特許出願の手続きを完了したと発表しており、これが好感された。今回の特許出願は、外部研究機関との共同研究により、同社のアミノ酸製品であるベータアラニン及びグリシンに、ミトコンドリアを活性化する機能を見出したことによるもの。ミトコンドリアは真核生物の細胞小器官であり、ヒトの細胞内においてもエネルギーを生産する役割を担っていることから、ミトコンドリアの活性化は各細胞のエネルギー代謝に大きく寄与すると考えられ、さまざまな効果の具現化が図れると期待しているという。

■アニコムHD <8715>  4,675円 (+290円、+6.6%)

アニコム ホールディングス <8715> が急反発。25日の取引終了後、9月30日を基準日として1株を4株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げ、投資しやすい環境を整えることで、株式の流動性を高め、投資家層の更なる拡大を図ることが目的という。効力発生日は10月1日。

■ミナトHD <6862> [JQ] 494円 (+30円、+6.5%)

ミナトホールディングス <6862> が大幅に4日続伸し年初来高値を更新。同社は半導体のメモリーモジュールを主力とする電子機器メーカーで、17日にクラウド会議システムやオーディオ・映像関連製品、セキュリティー関連製品などを開発・販売するプリンストン(東京都千代田区)の全株式を取得し子会社化することを発表。テレワーク関連としての切り口が株価の上昇を後押しした。また前日25日には、同社が手掛けるインテリジェント・ステレオカメラ(ISC)を利用した位置検出システム開発に向けて、安川電機 <6506> 子会社の安川オートメーション・ドライブと実証実験を開始することも発表しており、これも材料視された。

■サイバダイン <7779>  426円 (+25円、+6.2%)

CYBERDYNE <7779> [東証M]が続急伸。25日の取引終了後、展開する除菌消毒作業ロボットが、茨城県つくば市の本庁舎に導入されることになったと発表しており、これが好材料視された。除菌消毒作業ロボットは、同社の次世代型清掃ロボットCL02の拡張機能として噴霧器と紫外線による消毒ユニットを搭載した製品で、20年3月にはターミナル内の除菌消毒作業を目的に羽田空港にも導入されている。今回の導入は、地方公共団体による新型コロナウイルスに対する取り組みを支援するための内閣府の地方創生臨時交付金「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」の活用により実現したもので、地方公共団体庁舎への導入では初。まずは、つくば市役所1階の除菌消毒清掃に用いられ、その後つくば市のその他の公共施設での活用も検討されるとしている。

※26日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.