話題株ピックアップ【昼刊】:ラクス、チェンジ、村田製

注目
2020年9月2日 11時41分

■ラクス <3923>  3,195円  +299 円 (+10.3%)  11:30現在

ラクス<3923>が急騰。1日の取引終了後、9月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感されている。投資単位当たりの金額を引き下げ、株式の流動性の向上と投資家層の更なる拡大を図ることが目的という。効力発生日は10月1日。

■ケイアイスター不動産 <3465>  2,456円  +159 円 (+6.9%)  11:30現在

ケイアイスター不動産<3465>が7連騰し連日の年初来高値更新となっている。午前9時ごろ、8月の分譲住宅事業の契約金額及び契約棟数を発表しており、契約金額が前年同月比69%増、契約棟数が同50%増と大幅増したことが好感されている。新型コロナウイルス感染症によりライフスタイルに変化が起こり、庭付き一戸建住宅への需要が高まっているほか、需要の高まりを背景に、売上総利益率も引き続き上昇しているという。

■KeePer技研 <6036>  2,900円  +164 円 (+6.0%)  11:30現在

2日に発表した「KeePer、株式分割を発表」が買い材料視された。

株式分割及び株式分割に伴う定款の一部変更並びに配当予想の修正に関するお知らせ

⇒⇒KeePer技研の会社開示情報を見る

■エスプール <2471>  744円  +24 円 (+3.3%)  11:30現在

エスプール<2471>が3日続伸となっている。同社は1日、子会社のエスプールリンクが、アルバイト・パート採用に特化した適正診断サービス「Talentgram(タレントグラム)」の提供を開始したと発表しており、今後の提供先拡大などが期待されているようだ。このサービスは、心理学と2000万人を超える性格診断データに基づき、個々の性格を31タイプに分類し特徴を分析。分析データからは、これまで面接だけでは判断が難しかった応募者の性格の特徴や会社との相性、課題解決能力などを客観的に判定でき、採用企業はアルバイト・パートの早期離職の防止や活躍の可能性が高い人材を効率的に採用できるという。

■チェンジ <3962>  8,430円  +270 円 (+3.3%)  11:30現在

チェンジ<3962>が3連騰、ここにきて上値追いを加速させている。前週末に1株を2株にする株式分割を実施したが、今週に入ってから前日までの2営業日で株価を1330円、率にして19%も上昇させていた。きょうも一時460円高の8620円まで買われ、連日で実質上場来高値を更新している。自民党の次期総裁として有力視される菅官房長官が第1次安倍政権時代に「ふるさと納税」の検討を明示したことがあり、同社は、ふるさと納税仲介サイトを運営する子会社を有することで、その関連銘柄としての思惑で投資資金の攻勢が加速した。

■村田製作所 <6981>  6,522円  +173 円 (+2.7%)  11:30現在

村田製作所<6981>が続伸。前日の米国株市場ではアップルが続伸し、株式分割を考慮した実質上場来高値を更新した。今秋発売予定にある5G対応のiPhoneについて、少なくとも7500万台以上は生産する計画で電子部品メーカーに要請を出したことが伝わり、これが株価上昇を後押しする形となった。村田製はセラミックコンデンサーで世界トップシェアを誇り、日本を代表するアップルの有力サプライヤーであることから連想買いを誘っている。

■アスクル <2678>  3,295円  +55 円 (+1.7%)  11:30現在

アスクル<2678>が反発している。この日、ソフトバンク<9434>やSGホールディングス<9143>傘下の佐川急便が新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「自動走行ロボットを活用した新たな配送サービス実現に向けた技術開発事業」の事業実施者に選定されたと発表。アスクルはプロジェクトの協力企業であることから、これを好材料視した買いが入っているようだ。今後は、東京都が実施する「スマート東京」の実現に向けたプロジェクトとして、ソフトバンクと東急不動産ホールディングス<3289>傘下の東急不動産が最先端のテクノロジーを街全体で活用するスマートシティのモデルケースの構築に取り組んでいる竹芝エリアで、自動走行ロボットによる配送サービスを実現するための実証実験を9月以降に実施する予定。ソフトバンクと佐川急便が屋外と屋内の2つの配送シナリオに沿って、技術面やサービス実用性についての検証・評価を行うとしている。

■ニプロ <8086>  1,212円  +20 円 (+1.7%)  11:30現在

ニプロ<8086>が反発している。この日、国立循環器病研究センター、クロスエフェクト(京都市伏見区)、ダイキン工業<6367>及びニプロの4者は、新たに純国産の医療用高性能マスク(N95相当)を共同開発することになったと発表しており、これが好感されている。今回の共同開発では、国立循環器病研究センターが医療現場のニーズを元にしたコンセプト立案を行うとともに、試作されたマスクを臨床現場で評価することでコンセプトの実証を担当。クロスエフェクトは、精密3Dプリンティングを応用した独自の技術により生産に向けたマスクの設計・改良・試作及び金型の作成を行うという。また、ダイキン工業はフィルター開発・化成品開発で培った技術を生かし、高性能フィルターの開発を担当し、ニプロは、最終製品としての医療用高性能マスクの大量製造・販売を担うという。なお、年内にも小量での国内生産販売開始を目指すとしている。

■ワークマン <7564>  9,340円  +120 円 (+1.3%)  11:30現在

ワークマン<7564>はしっかり。1日の取引終了後に発表した8月度の月次速報で、既存店売上高が前年同月比10.9%増と35カ月連続で前年実績を上回った。6月の同37.2%増、7月の同21.4%増に対して伸び率が鈍化したことから朝方はマイナスで始まったものの、その後は足もとの堅調な売り上げを好感する動きが強まっているようだ。全国的に猛暑日が続いたことで、空調ファン付ウェアやサマーカーゴパンツ、コンプレッションウェアなどの衣料品が売り上げを牽引した。また、暑さを凌ぐクールスリーブやクールキャップなどの猛暑対策小物も好調だった。なお、全店売上高は同16.3%増だった。

■伊藤園 <2593>  6,470円  +80 円 (+1.3%)  11:30現在

伊藤園<2593>はしっかり。1日の取引終了後に発表した第1四半期(5~7月)連結決算は、売上高1127億1400万円(前年同期比13.5%減)、営業利益42億1600万円(同32.1%減)、純利益19億9300万円(同45.5%減)と大幅減益だったものの、織り込み済みとの見方が強いようだ。新型コロナウイルス感染症の拡大による外出自粛の影響で都市部を中心としたコンビニエンスストアでの販売が減少したほか、交通機関や観光施設、オフィスなど自動販売機での購入機会が減少した。また、「令和2年7月豪雨」による災害関連費用や新型コロナによる損失を特別損失として計上したことも最終利益を圧迫した。なお、21年4月期通期業績予想は、売上高4810億円(前期比0.5%減)、営業利益200億円(同0.3%増)、純利益130億円(同66.8%増)の従来見通しを据え置いている。

■任天堂 <7974>  59,080円  +490 円 (+0.8%)  11:30現在

任天堂<7974>が東証1部で断トツの商いをこなし3連騰。前日は1800円あまりの上昇をみせたが、きょうも目先筋の売り物をこなし上値指向を継続、連日の年初来高値を更新した。時価は2008年7月以来約12年ぶりの高値圏に浮上している。コロナ禍で巣ごもり消費が喚起されるなか、「ニンテンドースイッチ」やその関連ソフト「あつまれ どうぶつの森」などが絶好調で収益を押し上げている。今月23~27日にかけてオンライン開催予定の「東京ゲームショウ」を控え、ゲーム関連株にマーケットの視線が向いていることも大きい。

■東京エレクトロン <8035>  27,635円  +120 円 (+0.4%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連株が高い。前日の米国株市場では好調なISM製造業景況感指数などを背景に、エヌビディアが上場来高値をつけたのをはじめ半導体関連株が広範囲に買われた。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は初めて2300台に乗せ過去最高値を更新した。これを受け、半導体セクターの株価が相対的に出遅れる東京市場でも半導体製造装置関連の主力株を中心に買いを呼び込む格好となっている。

■ソフトバンク <9434>  1,367.5円  +2.5 円 (+0.2%)  11:30現在

ソフトバンク<9434>が高い。日本経済新聞社は1日の取引終了後、日経平均株価の定期入れ替えを発表し、ソフトバンクを新規採用することを発表した。これに伴い、同社株に買いが集まっている。一方、除外銘柄となった日本化薬<4272>は急落している。入れ替えは10月1日に実施され、リバランスに伴う売買インパクトは30日の引けにかけ発生する見込みだ。

■アインホールディングス <9627>  6,620円  -370 円 (-5.3%)  11:30現在  東証1部 下落率9位

アインホールディングス<9627>が大幅反落している。1日の取引終了後に発表した第1四半期(5~7月)連結決算が、売上高714億6300万円(前年同期比1.4%減)、営業利益11億6400万円(同70.3%減)、純利益8億4600万円(同62.2%減)と大幅減益となったことが嫌気されている。新型コロナウイルス感染症の影響による外来受診抑制を受けて、ファーマシー事業で処方箋枚数の減少がみられたほか、コスメ&ドラッグストア事業で市場環境が悪化したことが影響した。なお、21年4月期通期業績予想は、売上高3110億円(前期比6.3%増)、営業利益146億円(同9.1%減)、純利益82億円(同10.7%減)の従来見通しを据え置いている。

■カカクコム <2371>  2,759円  -79 円 (-2.8%)  11:30現在

カカクコム<2371>やZOZO<3092>が安い。日本経済新聞社は1日の取引終了後、日経平均株価の定期入れ替えを発表し、ソフトバンク<9434>を新規採用することを発表した。市場では、日経平均株価の新規採用候補銘柄としてカカクコムやZOZOを挙げる見方が出ていただけに、この日は売りが優勢となっている様子だ。

■ビープラッツ <4381>  2,700円  +500 円 (+22.7%) ストップ高   11:30現在

ビープラッツ<4381>は大幅高で3日続伸。1日の取引終了後、新たな市場である「企業内サブスク管理」の開拓に向けて、社内外手配業務のオンライン化や個々の従業員の利用サービスを一元管理するクラウドサービス「サブかん」を10月に提供開始すると発表しており、これが好感されている。「サブかん」は、企業のテレワーク促進やSaaSサービス・クラウドサービスの活用促進、社内外の申請手配ワークフローのオンライン化、新しい働き方改革に対応した従業員ごとの利用管理などの運用管理を簡単・便利にするクラウドサービス。提供価格は1利用者ID当たり月額300円で、初年度から3年間で1000社への導入を目標としている。

■インタートレード <3747>  508円  +80 円 (+18.7%) ストップ高買い気配   11:30現在

インタートレード<3747>がストップ高カイ気配となっている。1日の取引終了後、金融商品取引向けトータルソリューション「Spider」の大口案件を受注したと発表しており、これが好感されている。受注金額は非開示ながら、19年9月期連結売上高(17億9100万円)の10%以上という。納期は21年9月期内で売り上げ計上も21年9月期のため、20年9月期業績への影響は軽微としている。

■日本金属 <5491>  652円  +100 円 (+18.1%) ストップ高   11:30現在

日本金属<5491>がストップ高まで買われている。同社は1日、自社で製造・販売を行っているマグネシウム合金帯が、キョーワハーツ(横浜市)が製造・販売するウイルス対策マグネシウム製フック「マグクリーン」に採用されたと発表しており、これが株価を刺激しているようだ。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、手すり、ドアノブ、エレベーターのボタン、電車やバスのつり革の利用を控えるなどタッチレスの需要が高まっている。こうしたなか、今回発売される「マグクリーン」には、2002年に日本金属が世界で初めて量産化に成功し、モバイル機器や介護用品などの幅広い分野で製品の軽量化、高強度化を実現した実績のあるマグネシウム合金圧延材 AZ31Bが採用されている。

●ストップ高銘柄

ビープラッツ <4381>  2,700円  +500 円 (+22.7%) ストップ高   11:30現在

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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