話題株ピックアップ【昼刊】:スカパーJ、良品計画、ファストリ

注目
2020年9月3日 11時40分

■スカパーJ <9412>  469円  +54 円 (+13.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位

スカパーJSATホールディングス<9412>は急騰。2日の取引終了後、第1四半期(4~6月)連結決算を発表しており、売上高346億7400万円(前年同期比0.5%増)、営業利益55億9400万円(同51.4%増)、純利益40億2200万円(同63.2%増)と大幅増益となったことが好感されている。メディア事業で視聴料の収入が減少したものの、それに伴い番組供給料6億円が減少したほか、シーズンスポーツの開催延期などによるコンテンツ費用が10億円、減価償却費が8億円それぞれ減少したことなどが利益を押し上げた。また、宇宙事業でJCSAT-17及びHorizons3eの収益拡大も寄与した。なお、21年3月期通期業績予想は、売上高1400億円(前期比0.3%増)、営業利益120億円(同21.4%減)、純利益80億円(同33.5%減)の従来見通しを据え置いている。

■ベガコーポレーション <3542>  3,615円  +290 円 (+8.7%)  11:30現在

ベガコーポレーション<3542>が急反発している。2日の取引終了後、東証が3日売買分から信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上とする)を解除すると発表。日証金も増担保金徴収措置の解除を発表しており、信用規制の解除により、資金流入の活発化を期待する買いなどが先行している。

■シーティーエス <4345>  929円  +59 円 (+6.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位

シーティーエス<4345>が一時前日比71円高の941円と値を飛ばしたほか、アジア航測<9233>、オオバ<9765>など建設ICTやコンサルティングを展開する企業群に買いが集まっている。台風9号に続き、強い勢力を持つ台風10号への警戒が強まっている。台風10号は日本の南海上を進行、6日から7日にかけ特別警報級に勢力を拡大させる可能性が指摘されるなか、九州・奄美地方は被害を受ける懸念がある。これを背景に株式市場でもゲリラ豪雨や国土強靱化に絡む銘柄群に投資資金が流入している。

■SBIホールディングス <8473>  2,594円  +127 円 (+5.2%)  11:30現在

地銀の一角が高い。前日2日、菅義偉官房長官が自民党総裁選の出馬会見で、地方銀行に関し「数が多すぎるのではないかと思っている」と発言したことが伝わっており、地銀再編への期待が高まっている。地銀連合構想を掲げるSBIホールディングス<8473>の出資を受けている福島銀行<8562>は一時29.4%高の198円に上昇、島根銀行<7150>も一時10%を超える上げ幅となっている。そのほか、きょうは筑波銀行<8338>、じもとホールディングス<7161>、富山第一銀行<7184>、大東銀行<8563>などに思惑的な買いが入っているようだ。

■良品計画 <7453>  1,741円  +63 円 (+3.8%)  11:30現在

良品計画<7453>が大幅高で5日続伸している。2日取引終了後に発表した8月度の月次概況で、直営既存店売上高が前年同月比6.9%増となり、3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。8月は新型コロナウイルス感染拡大による巣ごもり需要が継続するなか、キッチン用品、掃除用品、収納用品、化粧品、マスク、カレーの売れ行きが好調だった。なお、全店売上高は同14.7%増だった。

■ファーストリテイリング <9983>  66,030円  +2,380 円 (+3.7%)  11:30現在

ファーストリテイリング<9983>が4日続伸している。2日の取引終了後に発表した8月度の国内ユニクロ売上速報で、既存店及びEコマース売上高が前年同月比29.8%増と3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。記録的な猛暑により、エアリズム商品やUTなど夏物コア商品の販売が好調だったことに加えて、在宅需要にマッチした商品やエアリズムマスクなどが人気だった。なお、客数が同26.0%増となったほか、客単価も同3.0%上昇した。

■任天堂 <7974>  60,810円  +1,260 円 (+2.1%)  11:30現在

任天堂<7974>が4日続伸。株価は2008年7月以来、約12年ぶりに6万円台に乗せた。巣ごもり消費が追い風となり「あつまれ どうぶつの森(あつ森)」の世界的な人気が続いていることを評価する買いが流入している。また、岩井コスモ証券は2日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を6万円から7万円に引き上げた。「あつ森」に加え、フィットネスをすることができるアドベンチャーゲーム「リングフィット アドベンチャー」が7月末時点で世界推計販売本数が400万本を超えて好調。同証券では21年3月期の連結営業利益は会社予想の3000億円に対して4250億円(前期比20.6%増)と増額修正を予想している。

■東京エレクトロン <8035>  28,400円  +495 円 (+1.8%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>が3連騰で2万8000円台を回復、レーザーテック<6920>も続伸するなど半導体製造装置関連株が買われている。前日の米国株市場では主要株指数が揃って上昇、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は過去最高値を更新したが、エヌビディアが大幅高に買われるなど半導体株が好調で、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も最高値を更新した。これを受けて東京市場でも米国市場と比較して相対的に出遅れる半導体関連セクターに買いが集まっている。

■久光製薬 <4530>  4,830円  -35 円 (-0.7%)  11:30現在

久光製薬<4530>が安い。3日付の日本経済新聞は、同社の2020年3~8月期の連結営業利益は「前年同期より5割近く減り、55億円前後になったようだ」と報じた。主力の消炎鎮痛剤は、新型コロナウイルスの流行で病院通いを見送る動きに加え、スポーツを手控えた人が多かったことから販売が落ち込んだ。また、貼り薬「サロンパス」も訪日外国人向け販売がほぼなくなったことなどが響く、と伝えられている。

■ビープラッツ <4381>  3,200円  +500 円 (+18.5%) ストップ高   11:30現在

ビープラッツ<4381>が続急騰。前日はクラウドサービス「サブかん」の提供を開始すると発表したことが好感され、ストップ高に買われた。この日は2日の取引終了後にサブスクリプション統合プラットフォーム「Bplats」が経済産業省「IT導入補助金2020」の対象ツールに認定されたと発表したことが好材料されている。IT導入補助金は中小企業・小規模事業者などが自社の課題やニーズに合ったITツールの導入を支援する補助金。この制度を活用すると最大450万円の補助金交付を受けることができるという。

■ソルクシーズ <4284>  1,007円  +149 円 (+17.4%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ

ソルクシーズ<4284>が急騰。急勾配の5日移動平均線を足場に上げ足に弾みがつき、一時ストップ高に買われた。保険や証券など金融業界向けを中心にシステムの受託開発を手掛けるが、クラウド事業へ傾注し業績はトップラインの伸びが顕著だ。クラウドサービスは企業のテレワーク導入の動きが加速するなか商機が高まっている。また、ここ証券向けシステムを手掛けるインタートレード<3747>が連日のストップ高と人気化していることで、その連想も働いている。

■アディッシュ <7093>  3,445円  +300 円 (+9.5%)  11:30現在

アディッシュ<7093>が大幅続伸となっている。同社は2日、VTuberグループ「にじさんじ」を運営する、いちから(東京都千代田区)に投稿動画の監視サービスの提供を開始したと発表。YouTuberやVTuberなど個人クリエイターの発信が増加するなか、今後の提供先拡大などが期待されているようだ。同社が提供を開始した「VTuber投稿動画監視サービス」は、VTuberの投稿がYoutubeガイドライン違反ではないか、社会通念上、問題ある投稿ではないかを監視するサービス。このサービスにより、にじさんじに所属するVTuberは安心して投稿することができるようになるほか、にじさんじに広告を依頼する企業も安心して任せることができるようになるとしている。

■日本情報クリエイト <4054>  3,435円  +210 円 (+6.5%)  11:30現在

日本情報クリエイト<4054>がカイ気配スタートで大幅高となり4連騰、7月31日に東証マザーズに上場した直近IPO銘柄で不動産向けソフトを手掛けるが、成長期待から個人投資家を中心に値幅取り狙いの買いを呼び込んでいる。2日取引終了後、家賃保証会社のフォーシーズ(東京都港区)とオンライン入居申し込みシステム「電子入居申込サービス」で提携開始を発表。また、同じく「電子入居申込サービス」でジェイリース<7187>とも提携を開始することを発表しており、これが株価を強く刺激する形となった。

■ヨロズ <7294>  1,023円  +41 円 (+4.2%)  11:30現在

ヨロズ<7294>は大幅高で3日続伸。株価は8月18日以来の1000円台を回復している。2日の取引終了後、旧村上ファンド関係者が運営する投資会社レノが関東財務局に変更報告書(5%ルール報告書)を提出。レノと共同保有者の同社株式保有比率が9.19%から10.22%に増加したことが判明しており、これを受けて需給思惑が働いているようだ。なお、保有目的は投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと。報告義務発生日は8月26日。

■メディネット <2370>  103円  +4 円 (+4.0%)  11:30現在

メディネット<2370>が反発している。2日の取引終了後、国立がん研究センターと進めている新型コロナウイルス感染症の予防を目的とした自家樹状細胞ワクチンの共同研究開発に、慶應義塾が参画することになったと発表しており、これが好感されている。慶應義塾の参画により、国立がん研究センターが基礎データの取得、慶應義塾が非臨床試験及び第1相治験開始のための対応支援、メディネットが製造工程の構築、基礎データの取得、非臨床安全性試験などの役割を担当することになり、ワクチンの開発を推進することになるという。メディネットでは21年中頃までに、第1相治験を国立がん研究センター東病院、慶應義塾大学病院と連携して開始する予定で、早期の再生医療等製品としての上市を目指すとしている。

●ストップ高銘柄

インタートレード <3747>  608円  +100 円 (+19.7%) ストップ高   11:30現在

コムシード <3739>  669円  +100 円 (+17.6%) ストップ高買い気配   11:30現在

日本テレホン <9425>  559円  +80 円 (+16.7%) ストップ高   11:30現在

フレンドリー <8209>  723円  +100 円 (+16.1%) ストップ高   11:30現在

MSコンサル <6555>  724円  +100 円 (+16.0%) ストップ高   11:30現在

など、6銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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