中小型株については個人主体の売買が活発【クロージング】

市況
2020年9月16日 16時21分

16日の日経平均は小幅に反発。20.64円高の23475.53円(出来高概算11億6886万株)で取引を終えた。米国市場が連邦公開市場委員会(FOMC)待ちで引けにかけて上げ幅を縮めていた流れもあり、やや利食い優勢で始まった。しかし、寄り付き直後に付けた23397.43円を安値に、その後は底堅い値動きとなり、23500円を回復する場面もみられている。

もっとも、こう着感の強い相場展開は続いており、後場は50円弱の狭いレンジ内での推移となっており、ソフトバンクG<9984>、エムスリー<2413>が指数をけん引したほかは、全体的に小動きとなっている。一方で、中小型株への物色は活発であり、マザーズ、JASDAQ銘柄の強い動きが目立っていた。

東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1300を超えており、全体の6割を占めている。セクターでは情報通信、食料品、医薬品、小売、サービスが堅調。半面、海運、ゴム製品、鉱業、空運、建設、非鉄金属が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG、エムスリーのほか、東エレク<8035>、KDDI<9433>、アドバンテスト<6857>、第一三共<4568>、ソニー<6758>、エーザイ<4523>が堅調。一方で、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>が冴えない。

日経平均はこう着感の強い相場展開となったが、テクニカル面では5日線が支持線として機能しており、底堅さが意識されている。また、足元では7営業日連続で陽線を形成しており、押し目買い意欲の強さが窺える。FOMCの結果待ちの面はあったが、新政権に対する期待感から売り込みづらい需給のようである。また、自律反発の域ではあるが、値がさハイテク株にリバウンドの動きがみられてきていること、なによりソフトバンクGの上昇が安心感につながっている。

また、中小型株については個人主体の売買が活発しており、マザーズ指数は年初来高値を更新している。個別では利食いに押される銘柄もみられているが、循環物色から良好な需給状況が窺える。週後半は4連休を控えて徐々に商いは細りそうであるが、中小型株については調整局面での押し目買い意欲も強そうである。

《CN》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.