リニカルが後場カイ気配スタート、新型コロナウイルス感染症治療薬の治験を受託
リニカル<2183>が後場カイ気配スタートとなっている。前引け後に、北里研究所(東京都港区)と、イベルメクチンの新型コロナウイルス感染症に対する適応追加を目指した医師主導治験についての治験業務委託契約を締結したと発表しており、これが好感されている。
なお、イベルメクチンは、2015年のノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智北里大学特別栄誉教授が発見したマクロライド系抗生物質。動物薬として寄生虫駆除に用いられるほか、オンコセルカ症(河川盲目症)やリンパ系フィラリア症など寄生虫感染症薬として用いられている。また、以前から各種のウイルスに対する抗ウイルス作用が示されており、今回新たに新型コロナウイルスにおける増殖抑制効果が示され、北里研究所北里大学大村智記念研究所でも同様の効果が確認されているという。