<動意株・23日>(大引け)=ケアネット、アクモス、ストライクなど

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2020年9月23日 15時02分

ケアネット<2150>=急伸、年初来高値奪回が目前。前週末18日も12%以上の上昇をみせており、ここにきて一気に人気が加速した。医療向け情報サイト「ケアネット・ドットコム」を運営しており、医師会員数は増勢一途にある。製薬メーカーの営業支援業務のほか動画配信による講演や医師向け教育コンテンツなど幅広く展開し、業界の需要を捉えている。前19年12月期まで4期連続で増収・大幅営業増益を継続。20年12月期営業利益は前期比3%増の6億2400万円を見込むが保守的とみられ、進捗率から大幅な上振れが有望視されている。

アクモス<6888>=動意。菅新首相はデジタル行政に取り組む姿勢を明示するなか、マイナンバーカードの活用が重要との認識を示しており、関連銘柄に改めて物色の矛先が向いている。同社はM&A戦略を駆使したベンチャー企業連合を形成、幅広くITソリューション事業を手掛けるが、自治体へのICTサービス提供でも強みを持ち、マイナンバー制度に対応するためのクラウドサービスを展開するなど同分野での実績も高い。また、ここ医療ICT関連の有力株に位置づけられるソフトマックス<3671>が急騰するなど、コロナ禍にあってヘルステック周辺株に買いが向かっている。医療システム開発に強いアクモスはその出遅れ銘柄としてもマーケットの視線が向いている。

ストライク<6196>=上げ足早め7連騰。18日の取引終了後、集計中の20年8月期単独業績について、売上高が62億7500万円から69億1600万円(前の期比36.2%増)へ、営業利益が22億3700万円から29億8100万円(同58.1%増)へ、最終利益が16億6700万円から22億200万円(同64.1%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。事業承継ニーズを中心にM&A市場が順調に拡大するなか、案件成約組数は134組と当初計画の143組を下回ったものの、大型案件(報酬総額が1億円以上となる案件)の成約が16組と当初計画の4組を大きく上回ったことから成約案件単価が上昇し売上高・利益を押し上げた。また、対面セミナー中止による広告宣伝費の減少なども利益上振れに寄与した。また、業績上振れに伴い、従来17円50銭を予定していた期末一括配当を24円に引き上げるとあわせて発表した。

アステリア<3853>=大幅高で3日続伸。18日の取引終了後、同社のデータ連携ツール「ASTERIA Warp」と、米サービスナウ(日本法人・東京都港区)が提供するデジタルワークフローソリューション「ServiceNow」との連携を可能とする「ServiceNowアダプター」をリリースしたと発表しており、これが好感されている。

ビーグリー<3981>=ストップ高。同社は電子コミックなどを中心に電子書籍配信ビジネスを展開している。前週末18日取引終了後、総合出版社のぶんか社、海王社、新アポロ出版、文友舎、楽楽出版を傘下に持つNSSK-CC(東京都港区)の全株式を取得し、子会社化することを発表(取得価額は約53億円)しており、これによる業容拡大効果に期待した買いを呼び込む格好となっている。

DCMホールディングス<3050>=上場来高値更新。18日の取引終了後、21年2月期の連結業績予想について、売上高を4381億円から4620億円(前期比5.6%増)へ、営業利益を210億円から301億円(同44.5%増)へ、純利益を130億円から195億円(同41.5%増)へ上方修正したことが好感されている。また、19日付日本経済新聞朝刊で「島忠に対し株式公開買い付け(TOB)の検討を始めたことが18日、分かった」と報道したことも好材料視されているようだ。報道に対して会社側は、「当社の発表に基づくものではない。島忠も含め他社との提携・さまざまなM&Aの可能性を検討しているが、決定しているものはない」とコメントしている。なお、報道を受けて島忠<8184>もカイ気配スタートとなっている。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

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