【↑】日経平均 大引け| 3日続伸、前日の欧米株大幅高を追い風に買い継続 (9月29日)
始値 23410.50
高値 23622.74(14:06)
安値 23347.64(09:22)
大引け 23539.10(前日比 +27.48 、 +0.12% )
売買高 11億4065万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆3585億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は小幅ながら3日続伸、前日の欧米株大幅高が追い風
2.中国の景気回復や米国の追加経済対策への期待はプラス材料に
3.朝方はマイナス圏でのスタート、配当権利落ちの下げ分が反映
4.値下がり銘柄数が値上がりを上回り、TOPIXはマイナス圏着地
5.NTTドコモに人気集中、カイ気配で推移し大引けストップ高
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比410ドル高と3日続伸した。米共和党と民主党による追加経済対策の交渉が進展するとの期待が高まり、景気敏感株を中心に買いが優勢となった。
東京市場では朝方に売りが先行し、日経平均株価はマイナス圏でスタートしたが、その後下げ渋り結局前日終値を上回って着地した。
29日の東京市場は、方向感の定まりづらい地合いだった。中国の景気回復や米国の追加経済対策への思惑を背景に前日の欧米株市場は大幅上昇した。これを受けてリスク選好ムードが予想されたが、前日に日経平均は300円を超える上昇をみせていたことに加え、本日は配当権利落ちに伴う下げ分が加わることで前場段階では前日終値を下回る水準で売り物をこなしていた。しかし、その後は配当再投資による買いや日銀のETF買いなどへの期待から徐々に強気に傾き、後場中盤にプラス圏に浮上。その後もジリジリと水準を切り上げたが、午後2時過ぎから再び軟化し、大引け近くに再びマイナスゾーンに沈むなど不安定な値動きとなった、結局引け際に買い直され前日比小幅ながらプラスで引けた。なお、TOPIXは小幅ながらマイナス圏で着地している。
個別では、売買代金首位のソフトバンクグループ<9984>が堅調、チェンジ<3962>も反発した。任天堂<7974>も高い。キーエンス<6861>が大きく買われたほか、東京エレクトロン<8035>も切り返しに転じた。ファーストリテイリング<9983>が上昇、しまむら<8227>も大幅高となった。NTTドコモ<9437>は大引けにストップ高で買い物を残した。キャリアリンク<6070>もストップ高で値上がり率首位。丸運<9067>なども物色人気となった。
半面、KDDI<9433>、ソフトバンク<9434>が売り物に押され、トヨタ自動車<7203>も値を下げた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>なども軟調。武田薬品工業<4502>も安い。ダブル・スコープ<6619>が急落、コロワイド<7616>、THEグローバル社<3271>なども大きく下落した。FPG<7148>が売られ、西日本鉄道<9031>も水準を切り下げた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、ファストリ <9983> 、SBG <9984> 、ファナック <6954> 、ダイキン <6367> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約104円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433> 、テルモ <4543> 、アステラス <4503> 、セコム <9735> 、塩野義 <4507> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約50円。
東証33業種のうち上昇は11業種。上昇率の上位5業種は(1)電気機器、(2)情報・通信業、(3)水産・農林業、(4)鉱業、(5)その他製品。一方、下落率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)電気・ガス業、(3)銀行業、(4)保険業、(5)陸運業。
■個別材料株
△ラクーンHD <3031>
「スーパーデリバリー」8月の美容業購入額は3.9倍。
△GAテクノ <3491> [東証M]
YouTubeでマンション内見ができるサービス開始。
△田岡化 <4113> [東証2]
上期経常利益予想を2割上乗せし配当も10円増額。
△ランサーズ <4484> [東証M]
企業のEC制作・運用支援を開始。
△DMソリュ <6549> [JQ]
ECサイト立ち上げから商品発送までサポートする新サービス開始。
△HPCシス <6597> [東証M]
ライフの各店舗向けに業務用タブレット採用。
△識学 <7049> [東証M]
「福島ファイヤーボンズ」が福島県の地元テレビ局4局とスポンサー契約。
△武蔵精密 <7220>
SMBC日興証券が新規「1」でカバレッジ開始。
△しまむら <8227>
21年2月期業績予想を上方修正。
△NTTドコモ <9437>
「NTTがTOBで完全子会社化へ」との報道。
▼クスリアオキ <3549>
9月既存店売上高は2ヵ月連続前年割れ。
▼NaITO <7624> [JQ]
非開示だった今期経常は69%減益、未定だった配当は2円減配。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)キャリアL <6070> 、(2)NTTドコモ <9437> 、(3)丸運 <9067> 、(4)エイトレッド <3969> 、(5)サイネックス <2376> 、(6)MSOL <7033> 、(7)ミサワ <3169> 、(8)オークネット <3964> 、(9)しまむら <8227> 、(10)プロレド <7034> 。
値下がり率上位10傑は(1)サクサ <6675> 、(2)WSCOPE <6619> 、(3)ランド <8918> 、(4)パラカ <4809> 、(5)ダイオーズ <4653> 、(6)ハローズ <2742> 、(7)ヴィアHD <7918> 、(8)キャンディル <1446> 、(9)コロワイド <7616> 、(10)グローバル社 <3271> 。
【大引け】
日経平均は前日比27.48円(0.12%)高の2万3539.10円。TOPIXは前日比3.83(0.23%)安の1658.10。出来高は概算で11億4065万株。東証1部の値上がり銘柄数は949、値下がり銘柄数は1144となった。日経ジャスダック平均は3620.22円(18.73円高)。
[2020年9月29日]
株探ニュース