注目銘柄ダイジェスト(前場):サイバーダイン、タスキ、ツクイスタッフなど

市況
2020年10月21日 12時01分

ローム<6963>:8660円(+310円)

大幅反発。前日に上半期業績予想を上方修正している。営業利益は70億円から126億円、前年同期比29.1%減に増額修正。自動車生産台数の想定より早いタイミングでの回復、巣ごもりやテレワークの普及に伴う需要増に加えて、固定費の圧縮効果なども寄与したようだ。市場の期待値を上回る上方修正と捉えられている。なお、未定としている通期予想は上半期決算時に発表としている。

日製鋼所<5631>:2275円(+152円)

大幅続伸。SMBC日興証券では投資判断「1」を継続で、目標株価を1800円から2800円に引き上げている。長く低迷してきたEVセパレータ用フィルムシート装置の受注に回復の兆しが見えてきたとしている。同分野では、長期的に累計2300億円程度の受注を獲得できるポテンシャルがあるとみているもよう。21年3月期営業利益は100億円を予想しており、市場コンセンサスを20億円強上回るとみている。

タスキ<2987>:3900円(+480円)

大幅に反発。オンライン完結型の不動産投資型クラウドファンディングサイト「タスキFunds」で会員登録の受付を開始したと発表している。1口10万円から始められる少額不動産投資サービスで、オンライン上ですべての手続きが完了する。また、不動産事業で培った知識とノウハウを基に専門家が顧客の資産運用を支援するとしている。不動産投資に対するハードルを下げ、需要拡大が期待できるとの観測から買いが集まっているようだ。

ソフトクリエ<3371>:3670円(+410円)

急騰。前日に業績予想の上方修正を発表、上半期営業利益は従来の11.2億円から16.2億円、前年同期比37.6%増に、通期では22.7億円から27.7億円、前期比16.5%増にそれぞれ増額。巣ごもり消費需要の拡大を背景に、ネット通販サイト構築及びデジタルマーケティングへの投資需要が拡大したことが要因。また、第2四半期末、期末ともに配当金計画を5円引き上げており、年間配当金は20円から30円に増額(前期実績20円)。

タカラBIO<4974>:2945円(+180円)

急反発。前日に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の25.0億円から38.2億円、前年同期比26.0%増益に増額している。PCR検査関連製品の需要が想定以上に強く生産稼働率が上昇、販管費も想定比で減少のようだ。第1四半期は同69.2%の大幅減益だったこともあり、2ケタ減益見込みから一転しての増益転換をポジティブに捉える動きへ。通期予想は上半期決算時に見直すようだ。

ツクイスタッフ<7045>:1645円(+195円)

大幅高。21年3月期第2四半期累計(20年4-9月)の営業利益を従来予想の0.29億円から0.75億円(前年同期実績1.93億円)に上方修正している。改正労働者派遣法の影響が想定より限定的だったほか、派遣スタッフ数や派遣単価が計画を上回って推移した。また、コロナ禍に伴う旅費交通費の減少や人材採用計画見直しなどによる経費削減も利益を押し上げる見込み。通期予想(前期比83.3%減の0.61億円)は据え置いた。

島忠<8184>:4740円(+545円)

急騰。ニトリHD<9843>が同社の買収を検討していることが分かったと報じられている。現在、DCMHD<3050>が完全子会社化に向けてTOBを実施中であるなか、異例の買収提案とされている。同社経営陣はDCMHDの買収提案に賛同しており、ニトリHDから具体的な提案は受領していないとしているもよう。DCMHDによるTOB価格は4200円だが、今後の買収合戦への発展、TOB価格引き上げへの思惑などが先行する形に。

サイバーダイン<7779>:747円(+100円)

ストップ高。HAL医療用下肢タイプが台湾衛生福利部食品薬物管理署から医療機器の承認を取得したと発表している。承認を受け、台湾の大手医療機器専門商社CHCグループと提携して病院で治療の運用を開始するとともに、同グループ子会社が販売代理店となってHALの営業活動を行う。HAL医療用下肢タイプは身体機能改善を促す装着型サイボーグで、日本や米国、EUに加えてアジア太平洋州での展開を進めている。

《ST》

提供:フィスコ

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