シナネンホールディングス---2Qは大幅な営業増益、エネルギーソリューション事業が堅調に推移

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2020年11月4日 17時43分

シナネンホールディングス<8132>は10月30日、2021年3月期第2四半期(20年4月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比13.8%減の797.89億円、営業利益が同518.3%増の9.68億円、経常利益が同148.3%増の9.27億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同46.8%減の3.95億円となった。

エネルギー卸・小売り周辺事業(BtoC事業)は、西日本エリアで電力小売りを開始したほか、東京都あきる野市に水回りリフォーム専門店をオープンした。その一方で、夏場の平均気温が平年と比較して高かったことによる需要減に加え、新型コロナウイルス感染症による営業自粛の影響で飲食店等向けの業務用LPガスの需要減や給湯器等の機器の販売不振の影響を少なからず受けた。

エネルギーソリューション事業(BtoB事業)は、石油事業は、市況の変化に対応した仕入・販売施策を実施した。軽油の販売にも注力し、石油販売施設(オイルスクエア)の整備を進めている。9月末にSS運営会社を買収し、運営を開始している。電力ソリューション事業は電源構成の最適化による原価低減に取り組むとともに、卸売顧客の開拓を推進した。また、メガW級太陽発電所案件を販売した。

非エネルギー及び海外事業は、自転車事業のシナネンサイクルは、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、新入学等の需要が当第2四半期にずれ込んだことや特別定額給付金の支給等により、自社小売店舗「ダイシャリン」での販売が順調に推移した。シェアサイクル事業は、大手コンビニエンスストアとの連携のほか、新たな連携先の拡大や地方自治体との実証実験等により、首都圏を中心に拠点の開発を進めた。環境・リサイクル事業は、同感染症の拡大により建築廃材の受け入れ数量に若干マイナスの影響があったと考えられるが、後半には取引高は回復し、順調に推移している。抗菌事業は、世界的な同感染症の拡大を受けて、北米のマスク向け抗菌剤の受注が大幅に拡大した。北米向けは一段落したものの、国内外からの問い合わせは急増している。システム事業は、電力自由化に対応した顧客管理システム(電力CIS)は、同感染症の影響により新規顧客数の増加がスローダウンしたが、LPガス販売管理システムの伸長と内製化等のコストコントロールを進めた。建物維持管理事業は、同感染症の影響で、管理する施設の休業等もあり、前年同期を若干下回る状態にあるが、病院等向けの同感染症対策消毒の引き合いが増加し、集合住宅向け設備工事・リフォーム工事等も回復しつつある。

2021年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比4.7%減の2,260.00億円、営業利益が同10.4%減の22.00億円、経常利益が同18.3%減の18.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同49.8%減の15.00億円とする期初計画を据え置いている。

《ST》

提供:フィスコ

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