東京株式(大引け)=286円安、米株安とコロナ感染者数急増を嫌気

市況
2020年11月18日 15時42分

18日の東京株式市場は利益確定売り圧力が強まり、日経平均は反落し一時下げ幅は350円あまりに達した。ただ、引け際に買い戻され下げ渋った。

大引けの日経平均株価は前営業日比286円48銭安の2万5728円14銭と3日ぶり反落。東証1部の売買高概算は11億8706万株、売買代金概算は2兆3157億7000万円。値上がり銘柄数は646、値下がり銘柄数は1445、変わらずは85銘柄だった。

きょうの東京市場は、前日の米国株市場でNYダウなど主要株指数が揃って下落したことを受け、利益確定売り圧力が表面化した。米国では発表された10月の小売売上高が市場予測に届かなかったことが市場のセンチメントにネガティブに働いた。日経平均は前日に29年半ぶりとなる2万6000円台を回復した矢先だが、11月に入ってから半月あまりで3000円強も上昇していたこともあり、目先過熱感も意識されていた。朝方から買い手控えムードは強かったが、後場に入ると東京都の新型コロナウイルス感染者数が1日当たり過去最高の493人に達したことが伝わり、これを嫌気する形で先物を絡め下げ幅を広げた。値下がり銘柄数は全体の66%にとどまったが、業種別では33業種中31業種が下落し非鉄、空運、海運、鉄鋼など景気敏感セクターへの売りが目立っている。売買代金も減少傾向にある。

個別では、ファーストリテイリング<9983>が2000円を超える下げとなり、ソニー<6758>も軟調。トヨタ自動車<7203>が売りに押され、東京エレクトロン<8035>、日本電産<6594>、キーエンス<6861>なども値を下げた。メディカルシステムネットワーク<4350>が急落したほか、住友電気工業<5802>も大幅安となった。ZOZO<3092>、アイスタイル<3660>なども下落した。

半面、村田製作所<6981>、JR東日本<9020>が底堅さを発揮。武田薬品工業<4502>、富士フイルムホールディングス<4901>なども頑強だった。JMS<7702>がストップ高に買われ、日本エンタープライズ<4829>、ヤーマン<6630>も急伸。エフオン<9514>も物色人気となった。キャリアインデックス<6538>が大幅高。イーレックス<9517>が値を飛ばし、ブイキューブ<3681>も大きく切り返した。

出所:MINKABU PRESS

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