東京株式(大引け)=353円高、米株先物高を横目に大きく切り返す

市況
2020年12月1日 15時48分

名実ともに12月相場入りとなった1日の東京株式市場は朝方から大きく買い優勢に傾いた。日経平均は350円強の上昇で29年8カ月ぶりの高値を更新。

大引けの日経平均株価は前営業日比353円92銭高の2万6787円54銭と急反発。東証1部の売買高概算は13億3122万株、売買代金概算は2兆8191億7000万円。値上がり銘柄数は1526、対して値下がり銘柄数は577、変わらずは74銘柄だった。

きょうの東京市場は、前日の欧米株市場が安かったものの朝方から買い注文が高水準に入り売りを吸収、寄り後も堅調な米株価指数先物やアジア株高などを横目に上値指向を強めた。新型コロナウイルスの感染拡大は引き続き懸念されるものの、ワクチン開発への期待感を背景に景気敏感株を中心に下値では買いが厚く、全体を押し上げる展開となった。業種別では活況な株式市場を反映して証券株が値上がり率トップとなったほか、非鉄や金属製品、海運、不動産などにも買いが入った。日経平均は2万6800円台半ばまで上値を伸ばす場面があり、大引けはやや上げ幅を縮小したが、91年4月以来約29年8カ月ぶりの高値を更新した。東証1部全体の7割の銘柄が上昇した。全体売買代金もMSCIのリバランスという特殊要因があった前日からは大幅減少したものの2兆8000億円台をこなし高水準を維持している。

個別では、ファーストリテイリング<9983>が商いを伴い高い。ソニー<6758>もしっかり。東京エレクトロン<8035>が大幅に上昇し、SUMCO<3436>の上げ足も際立つ。ファナック<6954>、ダイキン工業<6367>なども値を上げた。ダントーホールディングス<5337>がストップ高となり、ショーケース<3909>も値幅制限いっぱいに買われ買い注文を残した。サイバーリンクス<3683>、セレス<3696>などが物色人気。NTN<6472>も買いを集めた。

半面、任天堂<7974>が大きく値を下げ、リクルートホールディングス<6098>も下落した。キーエンス<6861>が冴えず、村田製作所<6981>も売りに押された。ビーロット<3452>、アサンテ<6073>が急落、ハイアス・アンド・カンパニー<6192>にも売りがかさんだ。双信電機<6938>、ラクーンホールディングス<3031>などが大きく値を下げ、富士電機<6504>の下げも目立つ。グリムス<3150>も安い。

出所:MINKABU PRESS

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