株価指数先物【寄り前コメント】2万7000円接近の場面では強弱感が対立しやすい

市況
2020年12月2日 8時17分

大阪12月限ナイトセッション

日経225先物 26880 +80 (+0.29%)

TOPIX先物 1777.5 +11.0 (-0.62%)

シカゴ先物 26915 +115

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

1日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数は上昇。マコーネル上院院内総務らの追加経済策対策案を巡る動きや、ムニューシン財務長官が助成金として3000億ドル相当を確保することを提案したと伝わったことが材料視された。また、ペンス米副大統領がワクチン配布について12月の第3週に始まる可能性を各州知事に伝えたことも好感されている。

シカゴ先物清算値は大阪比115円高の2万6915円だった。日経225先物のナイトセッションは10円安の2万6790円で始まり、開始直後に2万6700円まで下げた後は強含みの展開。グローベックスの米株先物の強い値動きのほか、欧州市場の上昇を受け午後7時台には2万6900円に乗せている。米国市場の取引開始後も高値圏での推移が続くなか、一時2万6980円まで上げ幅を広げた。引けにかけては利益確定となり、2万6880円で取引を終えた。

シカゴ先物にサヤ寄せする形から買い先行の展開となろう。11月30日につけた2万6890円を突破してきたことでショートカバーが強まりそうだ。ただし、2万7000円接近の場面では強弱感が対立しやすいだろう。売り方にとっては厳しい需給状況だが、買い方にとっても急ピッチの上昇に対する過熱感から利益確定を促しやすい。ワクチン承認への期待のほか、米国の追加経済策への思惑が再燃しておりショートを積み上げてくる流れはないものの、明確に2万7000円を突破してくるかを見極めたいところである。

また、VIX指数はボトム圏ではあるが6営業日ぶりに反発していることもあり、依然としてリスク選好姿勢は継続ながらも慎重になりやすい。NT倍率は6営業日続伸で一時15.1まで上昇しており、2万7000円手前での攻防となるようだと、修正の動きが出てくる可能性がありそうだ。

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