山王の上げ足加速し一時21%高、特許取得で新エネ関連としても脚光
山王<3441>の上げ足加速、21.3%高の1820円まで急騰する場面があった。電子機器用デバイスの金メッキ加工を手掛けており、インフラ整備の進む高速通信規格5G基地局向け需要などを取り込んでいる。21年7月期は中国現地法人が連結から外れたことに伴う売上高の減少が利益面にも反映されるが、時価予想PERは依然として20倍前後にとどまり割高感が意識される水準にはない。信用買い残の整理も進んだことで株式需給面からは上値が軽い。また、新エネルギー関連の一角としてマークする動きもある。東京工業大学や産業技術総合研究所と共同研究を進めている電界メッキによる水素透過膜とその製造方法について今年4月に特許を取得しているが、コストを抑えた水素精製装置を製造するための有力技術として注目されている。