日立造の上値追いに弾み、洋上風力発電への官民注力でビジネスチャンス拡大
日立造船<7004>の上値追いに勢いが出てきた。今月10日以降は商いを伴い急速に株価水準を切り上げており、きょうも一時21円高の464円まで買われる場面があった。同社はごみ焼却発電設備など環境・プラント事業を主力に手掛けるが、新規事業として洋上風力発電に注力している。洋上風力発電は再生可能エネルギーの有力な選択肢とみられているが、直近では、官民合意で目標を引き上げ、2040年までに3000万~4500万キロワットの導入を目指す方向で、年末にもまとめる「グリーン成長戦略」の実行計画に盛り込むことが報じられた。これは原発30~45基分に相当するものであり、同社株のビジネスチャンスにつながるものとして投資マネーを誘導している。