個人投資家・有限亭玉介:ビッグテーマ:日本の『カーボンニュートラル』【FISCOソーシャルレポーター】

特集
2020年12月26日 10時00分

以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家「有限亭玉介」氏(ブログ:儲かる株情報「猫旦那のお株は天井知らず」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2020年12月21日10時に執筆

新型コロナウイルスの感染拡大が不安視されながらも、日経平均などの経済指標は依然として底堅く推移しております。金融緩和によるカネ余りの資金が、電気自動車(EV)クリーンエネルギーなどの物色は来年も続くのでしょうか。

改めまして株&猫ブログ「儲かる株情報『猫旦那のお株は天井知らず』」を執筆しております、有限亭玉介と申します。

12月4日、菅総理は記者会見で2050年のカーボンニュートラルについての強い意気込みを語りました。日本だけでなく世界的な潮流として、環境に重きを置いた政策を軸に経済が発展していく事は既定路線となりそうです。

今回の記事では、これまでご紹介してきたEV・電池関連に加えて、全個体電池や水素ステーション関連などもご紹介していきます。新型コロナが治まった後のオリンピックには、たくさんの燃料電池自動車(FCV)が使われる事で世界的なアピールになると期待されていますよ。

FCVではトヨタ自動車<7203>の「MIRAI」が印象的ですが、同社はパナソニック<6752>全固体電池の合弁会社を設立しており、FCVとEVの両分野を注視したいところです。いつか日本が描くような水素社会を実現するのか楽しみではありますなぁ。

水素 が普及するには、水素の運搬や水素ステーションの設備も必要になります。そのような点に着目すると、水素の輸送や貯蔵を展開する川崎重工業<7012>や水素圧縮機を手掛ける神戸製鋼所<5406>には思惑があります。

水素を圧縮するとなると危険が伴いますし高度な技術が必要ですので、圧力計・圧力センサー大手である長野計器<7715>が需要拡大する可能性もありますな。機械式圧力計で世界シェアトップというのも業界内では高い影響力を誇ると見ております。

あたくし達のような消費者目線になってしまうと、FCVかEVというような対立構造を作ってしまいがちではありますが、「カーボンニュートラル」という大きな枠組みで考えれば、自動車に限らず地球全体のエネルギー効率化をどうするか考えるべきでしょう。

それには水素を使った燃料電池の方が効率が良い場合もありますし、太陽光など再生可能エネルギー をそのまま電力として使うやり方が相応しい場合もあります。米国でシェールガスによる「シェールガス革命」があったように、「カーボンニュートラル」はこれからの時代を築くエネルギー政策ですので、同テーマに関しては中長期で監視をしていきたいところです。

EVに比べればFCVは充電時間が短くてトラックなどの長距離輸送に向いていると言われていますが、今後の全固体電池の技術次第では未来が変わる可能性もありますな…まだまだ発展途上ですし、実用化の面でのデータも少ないと思われますがね。

小泉進次郎環境大臣は2030年の電源構成において再生可能エネルギーの割合を現状の2倍に拡大するとの意向を明らかにしています。政治的にも原子力発電に比べればポジティブな印象ですし世論も巻き込みやすいので、政府としてもクールかつセクシーに推進して頂きたいものです。

約6割が山地で地方の過疎化が進行している日本の現状を考えると、再生可能エネルギーの大規模発電所が今後は実験的に建設されると思われます。水素ステーションが拡充されて、家庭用でも広く再生可能エネルギーが今よりは普及していく未来に近づくでしょう。

国際競争力という面では、水素の研究を深化させる事は一種のガラパゴス化かもしれませんが、あたくしは世界の二歩先を行くような日本独自の技術を信じたいと思います。

さて、ちょっとお話が長くなりましたが、あたくしのブログではそんな「今強含んでいる個別株・テーマ株」を紹介しています。お暇があれば覗いてみてやってください。愛猫「なつ」と共にお待ち申し上げております。

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執筆者名:有限亭玉介

ブログ名:猫旦那のお株は天井知らず

《HH》

提供:フィスコ

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