パイプドHD---3Q純利益31.1%増、情報資産プラットフォーム事業は引き続き堅調に推移

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2020年12月29日 13時48分

パイプドHD<3919>は28日、2021年2月期第3四半期(20年3月-11月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比1.4%増の45.69億円、営業利益が同9.6%減の8.21億円、経常利益が同11.5%減の8.17億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同31.1%増の7.68億円となった。

情報資産プラットフォーム事業の売上高は前年同期比2.3%増の31.63億円、営業利益は同3.4%増の9.84億円となった。情報資産プラットフォーム「SPIRAL(R)ver.1」及び「SPIRAL(R)ver.2」について、2020年4月の「体調報告アプリ」等、コロナ禍で役立つ「SPIRAL(R)ver.1」を用いた業務効率化ソリューションを複数提供開始した。また、同年11月にグローバル案件にも対応可能な多言語機能を実装した新たなローコード開発プラットフォーム「SPIRAL(R)ver.2」を提供開始した。この結果、「SPIRAL(R)ver.1」及び「SPIRAL(R)ver.2」の有効アカウント数は3,747件となった。

販促CRMソリューション事業の売上高は前年同期比0.7%増の6.73億円、営業利益は同51.5%減の0.26億円となった。デジタルCRM事業及び伴走型インサイドセールス代行「TIMELY」について、新型コロナウイルス感染症拡大による顧客のキャンペーン需要減少によるマイナスの影響を受けた。

広告事業の売上高は前年同期比1.4%減の5.41億円、営業利益は同3.1%減の2.17億円となった。新型コロナウイルス感染症拡大の影響による消費活動の自粛等により企業の広告宣伝費にかける資金が減少しており、同社グループの広告事業においても影響を受けた。なお、売上高については、広告枠の仕入高を売上高から控除する純額で表示(ネット表示)しており、広告枠の仕入高控除前の総額で表示(グロス表示)した場合の売上高は34.03億円となる。

xTech事業の売上高は前年同期比6.6%減の1.25億円、営業利益は0.03億円(前年同期は0.46億円の損失)となった。顧客と美容師のための電子カルテアプリ「美歴(R)」について、主要顧客の美容院で休業が相次ぐ等、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けた。

社会イノベーション事業の売上高は前年同期比5.2%増の0.65億円、営業損失は0.16億円(前年同期は0.29億円の損失)となった。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により下北沢地域の店舗は大きな痛手を受けており、「ILOVE下北沢」及び「ILOVE下北沢アプリ」事業、並びに「シモキタコイン(R)」事業にもマイナスの影響が出ている。一方で、コロナ禍における下北沢地域の店舗に役立つサービスの提供開始や、インターネット投票の機運が高まる等、新型コロナウイルス感染症拡大を契機とした事業機会拡大の向きもある。「マイ広報紙(R)」は2020年11月に掲載自治体数が国内の自治体数の約5割にあたる890となった。地域密着型Webサイト「I LOVE下北沢」及び「I LOVE下北沢アプリ」の提供並びにネット社会における地域・商店街の活性化支援事業については、同年5月に「I LOVE下北沢アプリ」のテイクアウト予約サービスを開始した。また、同年10月に「下北沢カレーフェスティバル(R)2020」や「下北沢古着マーケット-Shimokitazawa FURUGI Market-」を開催した。下北沢地域で還流する電子地域通貨「シモキタコイン(R)」加盟店は同年11月に149店舗になり、徐々に拡大している。

なお、前期では抑制していた人員の採用、育成による戦力の増強を再開しており、人件費等が前年同期より1.47億円増加し、利益押し下げの要因となった。

2021年2月期通期については、同日、連結業績予想の上方修正を発表した。売上高が前期比6.6%減~0.1%減の58.00~62.00億円、営業利益が同28.1%減~13.7%減の10.00~12.00億円、経常利益が同28.7%減~14.4%減の10.00~12.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同30.7%増~45.3%増(前回予想比25.0%増~28.6%増)の9.00~10.00億円としている。

《ST》

提供:フィスコ

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