前週末30日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

注目
2021年1月4日 5時30分

■恵和 <4251>  2,130円 (+85円、+4.2%)

恵和 <4251> が6日大幅続伸。東京証券取引所が12月29日の取引終了後、同社株を12月30日付で貸借銘柄に選定すると発表。これを受けて、株式流動性の向上による売買活性化への期待から買いが入ったようだ。また、日本証券金融も30日約定分から同社株を貸借銘柄に追加している。

■しまむら <8227>  10,840円 (+400円、+3.8%)

しまむら <8227> が大幅続伸。大和証券が12月29日付で、投資判断を「3」から「2(アウトパフォーム)」へ引き上げたことが好材料視されたようだ。なお、目標株価は1万2000円を継続している。同証券では、21年2月期第3四半期累計決算は前年同期比2.6%増収、営業利益同64.5%増と好調で、第3四半期のみでも営業利益が同3.3倍とポジティブな決算となったと評価。詳細な開示はないものの、計画を大きく上振れたものと推測している。特に、短期生産による売筋商品の追加やレジ割引の抑制などにより第3四半期粗利益率が改善したことや、在庫水準も短期生産の活用や機動的な予算の組み替えなどで削減、適正化したことを評価。これを受けて21年2月期営業利益予想を340億円から370億円へ、22年2月期を同343億円から373億円へ上方修正している。

■明電舎 <6508>  2,322円 (+78円、+3.5%)

明電舎 <6508> が大幅続伸。SMBC日興証券は12月29日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価を2000円から2700円に引き上げた。同社は半導体製造装置(SPE)向け真空コンデンサーや、北米を中心とした再生可能エネルギー向け製品・部品の市場拡大に絡みテーマ性が高い。更に、第2四半期(4-9月)で悪材料出尽くしとなったxEV(電気自動車やプラグインハイブリッド車を中心とする電動車)向け部品事業が、今後は同社の主要ドライバーとして改めて評価される余地が大きいとみている。21年3月期の連結営業利益は従来予想の76億5000万円から82億円(会社予想70億円)へ引き上げている。

■ローム <6963>  9,990円 (+190円、+1.9%)

ローム <6963> が3日続伸。岩井コスモ証券が12月29日付で投資判断を新規に「A」、目標株価を1万1500円でカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。政府は2030年代半ばにガソリン車の販売を禁止して電気自動車(EV)などに切り替えることを目標とする方向性を発表したが、同社はxEV向けにSiCのデバイスやモジュールを25年の需要期に向けて強化しており、追い風が吹く形になったと評価。また、上期業績は2ケタ減収減益となったが会社計画は超過しており、21年3月期営業利益は会社計画の230億円を上回る245億円を見込んでいる。

■ファストリ <9983>  92,470円 (+1,660円、+1.8%)

ファーストリテイリング <9983> が5日続伸し連日の上場来高値。日経平均が反落するなか裁定売りを浴びながら異彩を放つ強さをみせた。市場では「今年はコロナ禍のなかにあって空売り筋がことごとく買い戻しを強いられる相場だったが、同社株はその象徴となった。日経平均先物主導のショートポジション解消だけでなく、同社株自体が信用倍率0.3倍台と依然として売り長の状態に放置されており、30日もその個別ベースの買い戻し圧力が株価に浮揚力を与える形となった」(ネット証券マーケットアナリスト)という。

■アズビル <6845>  5,640円 (+70円、+1.3%)

アズビル <6845> が3日続伸。12月30日付の日刊工業新聞で、「2021年春にもシンガポールで、オフィスの感染症対策として陰圧状態をデモ体験できる場を設ける」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、現地の大手不動産開発業者が手掛ける企業向けショールームの一角に、「パンデミック対応空調システム」を応用した環境を構築するという。新型コロナウイルス感染拡大を受け、ウイルスの拡散を防ぐ空調管理への関心が高まっていることに対応するとしている。

■エスエムエス <2175>  3,950円 (+45円、+1.2%)

エス・エム・エス <2175> が続伸し新高値。岩井コスモ証券は12月29日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は4500円に設定した。同社は高齢化社会に関わる分野を事業領域としているインターネット関連企業。介護や医療分野を中心とする人材紹介サービスなどを牽引役に21年3月期は17期連続となる増収増益が予想されている。具体的には、今期の連結営業利益は会社計画50億2800万円に対して60億円を予想している。慢性的な人手不足を背景に同サービスの需要は更に増える可能性が高く、介護事業者向け経営支援プラットフォーム「カイポケ」などの業績拡大も加わり、中期的な増収増益が期待できるとみている。

■ぴあ <4337>  2,796円 (+28円、+1.0%)

ぴあ <4337> が続伸。12月30日の午前中、三井住友銀行やきらぼし銀行などと150億円のシンジケートローン契約を締結したと発表。コロナ禍でも今後の事業展開を着実に推進する上で必要な財務基盤の構築が図られたとの見方から買われたようだ。

■キユソ流通 <9369>  1,655円 (+16円、+1.0%)

キユーソー流通システム <9369> が続伸。大和証券が12月29日付で、投資判断を「2(アウトパフォーム)」、目標株価1900円でカバレッジを開始しており、これが好材料視されたようだ。同証券では、低温物流市場は足もとではコロナ禍を受け低調な推移だが、冷凍食品 やチルド食品の市場は簡便化や個食化の需要を背景として、家庭用冷凍食品を中心に拡大が期待でき、低温物流市場も中長期的な成長を期待できると指摘。同社は、コロナ禍からの市場回復や中長期的な冷凍食品需要拡大の恩恵を受けることが見込まれるとともに、採算性改善に向けた動きも見られる一方で、株価には割安感が残るとしている。

※30日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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