＜週末コメント＞　─ 来週の相場展望 ─　2021年1月8日

今週の日経平均終値は２８１３９円０３銭、前週末比６４８円９０銭高でした。

新年を迎えた東京市場は米株高という追い風に乗って順調な滑り出しとなっています。昨年１２月最終週に２万７０００円のカベを抜けた勢いそのままに上値追いの展開へ。直前１２月の高値もち合いで目先の売り物をほぼ消化していたようで、売り物薄の中を軽快に飛ばしています。日本市場は日銀や公的年金の買い、企業の自社株買いなどで流通市場の希薄化がどの国よりも進んでいて、特定株主（大株主）を除いた恒常的な売り物というものがかなり少ない状態となっています。そこへコロナ対策による大量の資金供給が行われているわけですから、需給の逼迫状況というのは容易に想像がつきます。現状は株式を売却しても他へ移す先が見当たらず、資金のシフト先が実質的に株以外では金か仮想通過くらいしかありません。コロナ不況が続くうちはカネあまりと株式選好の流れは変わらないでしょう。１－３月相場は途中でテクニカル的な調整はあっても基本は株高の流れとなりそうです。（ストック・データバンク　編集部）